その日からサリーの猛勉強が始まった。友だちとも遊ばず、夜遅くまで頑張っているサリーだったが、自分より勉強の出来るケンちゃんにはかなわないという心配があった。



夜遅くまで勉強するサリー。

 
試験当日、サリーが分からない問題に頭をかかえていると、ケンちゃんの様子がおかしい。消しゴムで自分の答案用紙を破いてしまったようだ。



みるみる細切れになっていく。

 
だが、みるみる細切れになっていく様子に、カブが自分を勝たせるために魔法でやったことに気付き、魔法でケンちゃんの答案用紙を元通りにしてしまった。



「いいわ!」

 
魔法を使ってしまった上、試験でも1番になれなかったサリーが悲しんでいると、そこへ両親が現れおじいちゃんは試験の結果をあらかじめ知っていて、サリーが自分の力だけで頑張れるか試したのだと言う。そして人間界での勉強はもう十分であり、是非自分たちのもとへ戻って来てほしいと説得されたサリーは、魔法の国へ帰ることを決心した。

「一月先の試験の結果がわからないと思って?」


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