しかし、みんなと別れるのはつらい。よっちゃんたちから心配されても「何でもないの。」としか言えないサリーであった。
「何でもないの。」
せめてみんなをだましたまま帰るのはいやだと、自分が魔法使いであることをよっちゃん、すみれちゃん、ケンちゃんには告白したサリーだったが、みんな信じてはくれない。魔法を使って見せても手品と思われる始末。
「私、本当は魔女なの。」
「正直に話したんだからいいじゃない。」というカブの言葉に、「それもそうね。」とサリー。
「信じないのは、むこうの勝手だよ。」
ところが、大事件が起こった。学校が火事だという知らせをよっちゃんより受け、学校へかけつけたサリー。
「学校が火事よ!!」
「学校が燃えている!!」
|