368.三菱 零式艦上戦闘機52型(A6M5)[旧日本・海軍]

MITSUBISHI TYPE O CARRIER FIGHTER[JAPAN・NAVY]

全幅:11.00m、 全長:9.12m、 総重量:2,733kg、 最大速度:565m/h/6,000m、
発動機:「栄21型」1,100馬力/2,850m 、
武装:機銃7.7mm×2(固定) 機関砲20mm×2 (爆弾60kg×2)、 乗員:1名
原型初飛行:1939年4月
Illustrated by Shigeo Koike , イラスト:小池繁夫氏

 昭和12年海軍は96式艦戦に代わる次期戦闘機として12試艦戦の計画を三菱、中島の両社に提示し試作の指示をした。中島は実物大の木型モックアップの直前で辞退した。一方三菱は堀越二郎技師を主務者として取り組み、試作1号機は昭和14年4月に初飛行をした。

 当初発動機は三菱の「瑞星」を搭載したが、3号機から中島の強力な「栄12型」に換装されプロペラも2翅から3翅に変わった。本機はぎりぎり極限までの軽量化に努め、高速性と格闘製に優れ、また強力な武装火器や落下式補助タンクを採用し航続距離についても申し分なかった。しかし開発過程では主翼の剛性不足からフラッターに悩まされ何度も苦い墜落事故を起こしている。

 終戦まで三菱だけではなく中島でも生産され総数10,425機と日本の最多数生産機となっている。

     零戦32型 イラスト紹介(ここをクリック:1999年カレンダーより

生産機数

三菱

中島

昭和16年まで

550

15

昭和17年

692

674

昭和18年

1,029

1,967

昭和19年

1.356

2,474

昭和20年

253

1,416

各社 計

3,880

6,545

総合計

10,425

 日本海軍の不朽の傑作機であり、今なお絶大なるファンを集める零戦。ここでは最早多くを語る必要はないと思う。

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