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食堂/レストラン


以下に記すことはは、あくまでも当方の個人的な体験に基づくものです。例えば次に記す「fonda lola」の具体的なことは、私がいつも昼食をとっているところのことで、ここに記したことががすべてが他の食堂でもそのままあてはまるわけではありません。他の項に置いてもこれがパナマでの一般的なことというわけではありませんのでご留意願います。

なお、写真を表示する場合(関係する文字列をクリック)は別画面に表示されますのでご留意下さい。


目 次


食堂序論

私がいつも昼食をとっている食堂

パナマシティーのレストラン

アスエロ出張時の食事

食堂序論

ここでいう食堂とは日常、職場近くでで昼食を食べるようなところである。当地ではこのような店はfonda ○○といった店名をつけていることが多い。中にはこのような店でもrestaurante ○○と称している所もないわけではない。いずれにしても格式張ったレストランではない。

このような大衆的な食堂で店の側からどのような料理があるかを客に提示するやりかたにはいくつかある。一つはメニューを見せて、あるいは入り口の所に黒板等に「今日の定食」が書いてあったりして、それから選んで注文するものである。また、注文を取りに来たときに、何があるか...例えば「Carne guisada, Pollo asado..」等と言ってその中から客が注文するか、あるいはカウンター席の前にいろいろな料理が並べてあり、客が「これとこれ」といったふうに注文するものである。以下に述べるFONDA LOLAでは定食メニューもあるが、主に客が指示してそれを盛ってもらう方式である。

<パナマでよくある定食のパターン>
Comida con Chuleta
Comida con Pollo guisado(1)
(皿の中、向こう側にある小鉢は豆を煮たもの。食べる前に上記Comida con Chuletaのようにご飯にかける)
Comida con Pollo guisado(2)
(撮影時にカメラのレンズに汚れがつき、見づらい点がありますがご容赦願います)
Sopa y Arroz

私がいつも昼食をとっている食堂(FONDA LOLA)

当方はトクメン空港の手前にあるパナマ大学トクメン試験場に勤務している。昼食はいつも車でトクメン空港の脇を走って10分弱のところにある食堂で食べている。ここはパナマ市といっても市街地から遠く20km近くも離れたところである。国際空港の近くだからといって、気取った店が連なっているわけではない。空港周辺にはそのような店は1軒もない。片田舎というわけではないが、いわば都市に近い田舎といった感じのところである。そのようなところの食堂ということでお読みいただきたい。なお、ここの店名のLOLAは、女性経営者(中国系)の名前である。

いつも昼食を食べる食堂
店の女主人(LOLAさん)
私が食べた昼食
牛肉料理
豚肉料理
鶏肉料理
魚料理とSopa(スープ)

ここでの大体のスタイルは、インディカ米を薄い塩味で炊いたものに肉や魚料理を乗せて出すというものである。なお、米は時によっては豆(皮が赤褐色のささげの類)を炊き込んだもの(ちょっと赤飯風の感じ)である場合もある。料理としては、牛肉を煮込んだもの(2〜3種類)、豚肉を煮込んだもの(同)、鶏肉を煮たもの、魚を唐揚げにしたものと煮たもの等がある。更にサイドメニューとして豆を煮たもの、料理用バナナを揚げたもの(plátano)、サラダ(1〜2種類)、スパゲッティなどである。この他に牛肉スープ(sopa de carne)、主に金曜日に出される海産物のスープ(sopa de Mariscos)等がある。

なお、料理はステンレス製の容器に入れられ、冷めないようにお湯(下から加熱している)につけられている。

この店でもComida con ○○といった定食メニューもある。定食を頼んだ場合は、肉か魚の料理(これは前記の○○になる)とご飯を皿に盛り、ご飯の上に豆を煮たものをかけ、スパゲッティとサラダのうちのどちらかを選んで添え、更にプラタノを添えるというパターンとなる。
しかし、ほとんどの客は定食メニューを頼むのではなく、例えば、「Arroz, Pollo frito, Plátano y Ensalada(ご飯と鶏を揚げたもの、プラタノとサラダ)」等といったように、食べたいものを指示して皿に盛ってもらっている。
私はArrozと何か料理一つ、そしてBistec picadoの肉と一緒に煮てある野菜だけを付け合わせにしてもらうことが多い(上記の「最近私が食べた昼食」参照)。

なお、出される料理は月日の経過により緩やかに変化しているようである。これは客の好みや、仕入れの都合(価格)等を考慮した結果としてこのような変化が生じるものと思われる。例えば以前はかなり頻繁に出されたRopa viejaや、Guacho de Mariscosは最近では出されなくなった。その一方で最近ではローストチキンが新たに加わっている。Fonda Lolaではローストチキンを焼く器具を購入したのかもしれない。2002年終わり頃から、時折ではあるが塩漬けの豚肉を具にしたGuachoが出されるようになった。

以下、この店で出される料理を紹介する。なお、調理法は当方の推測である。

牛肉料理:これらの中から日によって2〜3種類程度出される。
  • Carne guisada:比較的固い部位のの牛肉を柔らかく煮込んだもの。
  • Bistec picado:牛肉を細めに切って、やや濃いめの味付けで煮た後、(多分その煮汁で)ピーマン、セロリ等の野菜をさっと煮あわせたもの。野菜は熱は通っているが、煮すぎてはいない状態。(Bistec picadoは大体いつでもある)
  • Ropa vieja:ダシをとった後の牛肉を細く裂いてやや濃いめの味で煮たもの。(最近は出されなくなった)
  • Lengua:牛の舌を煮込んだもの。
  • Mondongo:牛の胃を細切りにして煮込んだもの。

豚肉料理:豚肉料理も同様に以下の中から日によって2種類程度出される。
  • Chuleta:骨付き肉(厚さ6〜7mm程度)を下味を付けて焼いたもの。
  • Chuleta guisada骨付き肉を煮込んだもの。
  • Costilla (Costillita):豚の骨付きバラ肉を2〜3cm角に切って煮たもの。
  • Lomo:豚のロース肉を6〜7mmの厚さに切って煮たもの。日本と違い、屠殺後の肉を熟成させていないためかロース肉にしては固く、少々ぼそぼそした感じであった。

鶏肉料理:だいたい次の中から日によって2種類程度が出される。
  • Pollo frito:鶏肉に下味をつけて揚げたもの
  • Pollo guisado:鶏肉を煮込んだもの
  • Pollo asado:通常「asado(a)」といえば焼いたものであるが、この店のPollo asadoはいわばローストチキンである。最近(2002年5月頃から)出されるようになった。多分この店でローストする器具を購入したのであろう。毎日ある。ここで食べる食事にも出される他、1羽分4ドル、半身2ドルで売ってくれる。
  • Mollejas:鶏の砂肝を刻んで煮込んだもの(これはあまり頻繁には出ない)

魚料理:日によって揚げたものと煮たものとの2種類、あるいはどちらか一方が出される。
  • Pescado frito:魚に下味を付けて空揚げにしたもの。大きめの魚の場合はぶつ切りにして、材料の魚が一寸小さめの場合は頭と内臓を取り、更に小型の魚の場合は一匹丸ごとのこともある。
  • Pescado guisado:大きめの魚をぶつ切りにして空揚げにしてから煮たもの。
  • Bacalao:干鱈を水で戻してから煮たもの。希に出される。値段は他の料理よりも高いが、特に美味しいという程ではない。

スープ:
多くは牛肉スープ(Sopa de carne)があるが、金曜日には宗教上のことからシーフードスープ(Sopa de Mariscos)が出されることが多かった、そのうちに必ずしもそうでない(金曜日にもSopa de carneが出される)ことも希ではなくなった。
  • Sopa de carne:具だくさんの牛肉スープ。ぶつ切りにした骨付き牛肉(当地では「pecho」と呼ばれている部位(胸肉)、値段は他の部位よりも安い)、ヤムイモ(Ñame)、トウモロコシ(芯付きのまま3cm程度に寸断したもの)を塩味で煮込んだもの。骨付き牛肉からダシが出る。
  • Sopa de Mariscos:シーフードスープ。貝、海産乾物類、ヤムイモ、トウモロコシのスープ。時々出される(金曜日に出されることが多いが、その他の日にもだされることもある)。

雑炊(Guacho)
パナマにも雑炊がある。具は肉のものや魚介類のものがある。以前は金曜日に魚介類を具にしたGuacho(Guacho de Mariscos)が出された。敬虔なカトリック教徒は金曜日は肉を食べない。時に金曜日以外にも出されることもあった。貝類、イカ等が入った雑炊である(金曜日にも肉料理はあるということはあまり敬虔でないカトリック教徒もいるということか?)。ただし、これは最近はあまりお目にかかれなくなった。敬虔なキリスト教徒はあまりいないということであろうか?あるいは最近は教会ではあまり食事(金曜日には肉を食べないということ)については言わなくなったのであろうか。
ごく最近(2002年末から)であるが、塩漬けの豚肉を具にしたGuachoが時折り出されるようになった。ただ、知人に言わせるとGuachoは肉ではなくMariscosの方が良いとのこと。

スパゲッティ
ゆでて、ケチャップ味にあえてある。ただし、本場イタリアでは固めにゆでる(アルデンテ)のに対し、こちらでは柔らかくゆでてしまう。
なお、これはおかずというより主食の一つといえるかもしれない。多くの場合、ご飯の脇に添えて食べるが、人によってはご飯の代わりにこれをメインにすることもある。
なお当地では、一般には「スパゲッティ」とは言わずに、Macarrone(マカロネ)と言っている。

サラダ
キャベツサラダ(生のキャベツを細かく切ったものを主体に、にんじんを細かく切ったものを加えてをマヨネーズで和えたもの)とポテトサラダのうちのどちらかと、さやいんげんとにんじん等をゆでた温野菜があることが多い。

豆を煮たもの
パナマでは定食(Arrozと何か料理一品を盛り合わせたもの)をたのむとマメを煮たのがついてくることが多い。lenteja(レンズ豆)だったり、poroto(「ささげ」の類の豆)だったりする。他の店では料理とは別に小さい椀に豆を煮たのを入れて出し、客が自分でこれをご飯の上にかけて食べるところが多いが、この店ではこれを頼むとご飯の脇(別に頼んだ肉や魚料理を乗せていないところ)にかけてくれる。

プラタノ
料理用バナナを揚げたもの。果物のバナナほどではないが、ほんのりとした甘みがある。パナマでは上記の豆の煮たものとこのプラタノは料理の付け合わせの「定番」である。

こちらの人の料理の注文の仕方には決まったパターンがあって、米を炊いたものの脇にスパゲッティを添え、肉か魚料理をご飯の上に乗せ、煮汁を少しご飯にもかけ、更に豆を煮たものを脇に添え、サラダも添えるという注文の仕方が最も多いようである。人によってはスパゲッティが無かったり、更にプラタノ(揚げたバナナ)を添えたりといういろいろなバリエーションができるわけである。

Sopa de carneは、スープといっても肉等の具だくさんのものである。これを注文する時は併せて米を炊いたものだけをとる場合が多い。シーフード雑炊の場合はそれだけで別のものはとらないことが多い。

基本的なパターンだと2ドル程度になる。私はそんなに食べられないので、ご飯に何か肉か魚料理の一つを乗せ、Bistec picadoに付いている野菜だけを取って添えてくれるように注文することが多い。これで1.35ドルである(参考:最近私が食べた昼食(牛肉料理豚肉料理鶏肉料理魚料理・Sopa(スープ))。


なお、この店の経営者は中国系の人である。いつもは女主人のLOLAさんと若い女性従業員(数人いて、交代でそのうちのだれか1〜2人が勤務する)の2〜3人で接客(注文を聞き、ご飯や料理を皿にとり、客に出す。そして客から代金を受け取り、食べ終わった後の食器を片づける)をこなしている。奥の方で料理を作ったり、食器を洗ったりしているのが小窓を通じて見えるが、裏方は4人の従業員が交代で、常時2人の体制でやっているとのこと。

基本的にこの店の形態、即ち、客があれこれ注文したものを皿に盛ってくれるスタイルで規模をもっと大きくし、ちょっと程度を良くしたものがNico's cafeである。Nico's cafeはチェーン店で、パナマ市内及び郊外に数店の店を持っている。


パナマシティーのレストラン

ここに、パナマシティーのレストランの項を設けたが、当方はあまり外食をしない。このためわずか数店のレストランしか知らない。一般的なレストラン紹介ではないのでご了承あれ。

Rodizio

Rodizioは、ブラジル風焼き肉、即ちシェラスコ(Churrasco)の店である。店の人が大きな串に刺した牛肉を持って客席の間を巡り、その肉をそぎ取って供してくれる。客は席に着くと丸いカードをもらう。これは片面が赤、片面が緑色になっており、緑を上にしておくと「肉を食べたい」、赤を上にしておくと「もう食べられない」という意思表示になる。店の人は客席のカードの色を見ながら、緑色のカードの席に行って肉を供するのである。

牛肉といってもいろいろな部位があり、部位毎に味わいが違う。ただし、草だけで飼養され、特段肥育されてはいない牛の肉である。霜降りの柔らかい肉というわけにはいかない。しかし脂身の無い、「これぞ蛋白質の味」というのを味わうことが出来る。なお、「こぶ牛」のこぶの部分の肉というものもあった。

写真:肉をそぎ取って供する

店はPunta PaitillaのVia Italia(イタリア通り)沿いにある。Via Italiaは始点、終点ともにバルボア通りに接するU字形をなしているが、バルボア通りからは、その南側(バルボア通りをCALIDONIA方面から北上し、進行方向右側がパナマ湾から陸地に変わってすぐのT字路となっている所)のT字路の所から入って一寸の所にある。

パナマには同名の店がもう一つあり、同じようにシェラスコを供している。こちらはEL Cangrejo地区のVia España通り近くの一寸入った所にある。同じ店名、同じような営業形態ではあるが、Punta Paitillaの方の店のシンボルマークをEL Cangrejoの店では使っていない、またEL Cangrejoの店のロゴマークをPunta Paitillaの方の店では使っていない。このことから同名の店ではあるが、経営は全く別であろう。Paitillaの店の方が肉は軟らかいが、バラ肉を焼いたもの等は一度煮てから焼いたのではないかとも思われ、焼き肉特有の香ばしさ欠けていた。EL Cangrejoの店の方は肉はやや固めで、少々塩味が強いように思われた。

CARBÓN ROJO

CARBÓN ROJOはTRANSISMICA通りをコロン方面に進み、ブラジル通りとの交差点を突き抜け、そこから約1km先の道路右側にある。牛肉、鶏肉等の炭火焼きを供する店である。

まだ1回しか行ったことはないが、牛肉の炭火焼きは、やや薄い肉でやや固い(それこそ厚くて固かったら歯が立たないかも)が、牛肉のうまみがある。炭火焼きの風味と味付けの妙もあり、結構おいしかった。ただし歯の弱い人は鶏肉にした方が良いかもしれない。

店の手前側は普通の建物の中(といっても側面は半ば吹き抜け状態)に客席があるが、その奥に椰子の葉葺きの東屋風の建物に客席があり、こちらの方が趣がある。ただし、こちらの客席は手前の方の客席からは見えにくいようになっており、主に「ちょっと世間に顔を知られている人がお忍びで食べに来る」時とか、「ねんごろになった男女が余り人に見られないように食事をする」時に使うと言われており、普通の人が普通に食事をする時は主に手前の方の席を使うとのことであった。下の写真は私達がそのことを知らずに奥の方の席を使って食事をした時のものである。

注意すべきは営業開始時間であり、昼間の12時に開店する。昼食を食べに行くときはあまり早く行きすぎないようにしたい。

レストランとは言っても気軽に食べて飲める店。日本で言う居酒屋とレストランの中間に位置するといったところであろうか。

写真:椰子の葉葺きの客席
写真:炭火焼きの肉

El Asador

昼食に焼いた肉を食べようと思った時に使える手頃な店。下味をつけて焼いた鶏肉がメインであるが、牛肉、ソーセージ等がある。店の入り口近くでこれらを焼いている。焼いた肉とフライドポテト、サラダ、コカコーラのセットメニューがメイン。鶏肉の場合はそのボリュームにより、Individual($2.99)、Regular($3.69)、Apetitoso($4.49)、Super($5.89)、Familiar($9.69)がある。

店は、Marbella、El Dorado、Albrook、Los Pueblosにあるが、当方はこのうちMarbellaとLos Pueblosの店に行ったことがある。Marbellaの店はGauchoやNOBU等の近くにある。昼食時には人でごった返す。

写真:メニュー1
写真:メニュー2
写真:私が食べた"Regular"

El Trapiche

Via Argentinaにあるパナマ料理の店。パナマの観光案内「FOCUS PANAMA」にも掲載されている。えてして観光案内に紹介されている店は実際に行ってみると「それ程でもない」と思うことが多いが、この店は料理も雰囲気もまずまずである。(当方は格の高いレストランは苦手で、このような庶民的な店の方が気楽で良い。)

手始めに「Plato tipico panameño」(10ドル)を食べてみたが結構良かった。スープとしてSancocho、メインディッシュにはArroz con Pollo(チキンライス)にRopa vieja(牛肉を煮たもの。Mondongo(牛の胃を煮たもの)を選ぶこともできる)、カリマニョラ、プラタノ(料理用バナナ)を揚げたもの等が付いている。少食の人であればこれで腹一杯になる。Sancochoはチキンスープであるが、スープそのものの味は後述するLos Santos県にあるFONDA El COROTUや、KIOSCO El CIRUELOよりも濃厚だが、鶏肉そのものの味はLos Santos県の2つの店の方が良いように思われた。

朝7時から営業しているとのことなので、パナマの新市街のホテルに投宿している等の場合にはここに朝食を食べに行くのも良いかもしれない。

写真:Plato tipico panameño

La Tablita

TRANSISMICA通りをコロン方面に進み、ブラジル通りとの交差点を突き抜けてすぐ(100mも行かない)所の道路左側にある。ブラジル通りから車で行く場合は、TRANSISMICAの信号のある交差点を突き抜け、すぐに右折する(いわばTRANSISMICAの裏通りであり、この先をしばらく行くとLung Fungになる。)。ほんのちょっとでLa Tablita裏手の駐車場がある。

ここは前記El Trapicheや、CARBÓN ROJOよりも更に庶民的という感じがある。日本の居酒屋に近い感じである。

料理は肉料理が主体であるが、CARBÓN ROJO同様に店頭で焼く炭焼きである。

パナマのビール各種があり、(私は飲んではいないが)カウンター席の所には各種の酒類が置いてある。

写真
カウンター席
テーブル席(撮影したのが日曜の昼間なので客は少ない)
私が食べたChuleta Carbon

Lung Fung(龍鳳樓)

パナマで有名な中国料理店の1つ。というよりも土日の午前中にやっている飲茶が特に有名。大勢で行っていろいろな種類のものを注文して食べるのが良い。かなりたくさん食べても1人10ドル程度。少食の人なら1人5〜6ドルといったところか。

以前、El Doradoの雙喜楼(SUNLY)の飲茶が美味しいと聞いたので行ったところ、かなり規模を縮小してしまっており、雰囲気も「どうも違う」という感じだったため、場所をLung Fungに変えて飲茶を食べて大満足だったことがある。

写真:Lung Fungの店の外観

鈿記(JUJUY)

ここは、休日にEl Doradoに買い物に行った時に昼食を食べる店。この店は以前に同じくJICAの仕事でパナマにいたことのある伊藤玄一郎氏のwebページ(現在は廃止)で知り、行くようになった。

伊藤氏のページにもあったが、やはりお勧めはCombinacion con Arroz(雑會飯)であろうか。餃子もうまいとのことでったが、結局パナマ在任期間中に食べる機会が無かった。

この店に2回目に行った時、前回ただ1回来ただけなのに店の人が私のことを覚えていてくれた。やはり客商売をやっている人は違うと思った。

写真:店の入り口
写真:Combinacion con Arroz(雑會飯)

アスエロ出張時の食事

Capiraのドライブイン

アスエロ(ここでいうアスエロはHerrera県とLos Santos県をいう)には月に1度程度出張する。アスエロ出張の際は8時頃パナマを出発するが、パナマ側のメンバーは行く途中、パナマから約1時間弱走ったところのCapiraというところで遅い朝食をとる。当方もこれにおつきあいすることになるが、朝しっかり食べることとしている当方としては、9時ないし10時頃まで空腹でいることはかなりつらい。このため別途朝飯も食べてから出てくるのだが、ここでも食べるということになれば事前の朝飯も軽めにせざるをえない。

ここでは朝食の料理として牛肉の煮たもの、牛レバーを煮たもの、ソーセージを揚げたもの等があり、主食としては小麦粉を丸く平らに伸ばして揚げたもの(多分ベーキングパウダーが少し入っている)、揚げたトルティージャ(トルディージャについては別項参照)等である。ここでも野菜料理らしきものはない。

以前に一寸遅く出発したことがあったが、その際は朝食メニューから昼食メニューに変わりつつある時であったようで、朝食メニューに代えて、昼食用のインディカ米を炊いたものや、いろいろな料理(いつも昼食を食べている食堂とおなじようなもの)を並べているところであった。

なお、この店も経営者は中国人であり、店の中には中国風の飾り(紙に縁起の良い言葉が書いてあるもの等)があったりする。

Chitréの食堂/レストラン

ChitréはHERRERA県の中心であり、レストランも結構あるが、私たちがChitréで夕食をとる際には大体次の食堂/レストランを利用することが多い。

MIRADOR

Chitré市街地のちょっと北、幹線道路からちょっと入った小さな丘の上にある。ここの「売り」はビール(スペイン語でcerveza:セルベッサ)と大きな魚の空揚げである。セルベッサはパナマで生産されているほとんどの種類を置いている。これほど多くの種類のビールを置いているところはほとんど他にはない。パナマではレストラン等で食事をとるときもそれぞれ好みのビールを注文し、各自で飲む。だいたいそれぞれ好きなビールが決まっていて、だいたいいつもそれを飲むわけであるが、レストランによっては好きなビールが無いこともある。この店ではほとんどのビールがあるため、好きなビールが必ず飲めるわけである。

メインの料理をとる前にはセルベッサとつまみということになるが、私たちがこの店に来る時に注文するつまみは、小さいソーセージ、鶏のすなぎもを揚げたものである。時にこれに魚の卵(メインの魚の空揚げに使う魚の卵であろう)を同じく揚げたものを加えることもある。つけあわせはユカ(yuca:キャッサバの根)等を揚げたものである。

この店のメイン料理は魚の空揚げである。注文するときに魚の大きさ(大、中、小)を言って注文するが、であってもかなり大きい。ただし時期や仕入れ状況によって同じでも本当に大きいときもあるし、以前に食べたときのと同じくらいの大きさだったということもある。なお、最初にここに来たときに、一緒に来たパナマ側のメンバーに言われてを注文したが、これは本当に大きいものであったので、ようやくのことで食べ終えたという感じであった。魚の空揚げに限らず、メイン料理にはユカ、ジャガイモ、パタコン(料理用バナナを輪切りにして一寸つぶしたもの)のいずれかを揚げたものを客の注文に応じて付け合わせにつけることにしている(これら3種の付け合わせについては別項参照)。

アスエロに出張する際、3泊4日となることが多く、夕食は3回とることになるが、うち1回はここに来ることが多い。

DKDA'S(デカダス)

この店は2000年始めころにできた新しい店である。場所はChitré市街からLos Santos方面に向かって一寸行ったところにある。Divisa方面からChitréに向かって来た道がChitréに入るだいぶ北の所で、市街地に入る道とは別にバイパスが分かれるが、このバイパスがChitré市街地の南で再度合流するところがある。この合流点(三叉路)のすぐ近く、バイパス側にある。

客席は調理場等がある一方を除いた三方が吹き抜けになっていて開放的な感じである。どちらかといえば若者向けの店である。

料理の値段もやや高めの感じであるが(といっても「やや」であってそれほど高いわけではない)、店が新しいだけあってChitréの他の店よりも垢抜けた感じがあり、そこが気に入っている理由の一つである。

そして店の女性従業員が若い、かわいい女の子であるということが最大の理由でもある。ただしその女性従業員がいる日が限られているのが難である。

Banana Cafe

MIRADORDKDA'Sが市街地から外れたところにあるのに対し、この店は市街地の中にある。

ここはピザとスパゲッティが売りの店。ピザをつまみながらビールを飲み、最後にスパゲッティを食べるということが多い。ただし、この店のスパゲッティも柔らかく茹でてしまっているのが難点。

まだ食べたことは無いが、この店にはアラブ風の料理があるという。

Karla(中華レストラン)

Chitréといった地方の都市にも中華レストランがある。パナマのこのような地方都市にまで中華レストランがあるとは……中国人パワー恐るべし。

味は可もなく不可もないというところ。当方、中国での滞在経験があるが、北京や滄州(北京より約400km南)といった当方がかつて滞在した比較的北の方の中国料理とはだいぶ感じが違う。日本の中華料理とも微妙に違う。多分パナマに来ている中国人の元々の出身は南の方(上海や台湾等)であろうから、そちらの料理法、味付けがベースになっているようである。そのため、味はあっさりとしている。

なお、客は中国系の人よりもそれ以外の人が多いらしく、箸だけでなくナイフとフォークも一緒に出される。ナイフとフォークで食べる中国料理というのも一寸妙なものである。

なお、この店は2002年初めに店を改装するとともに、2階をホテルとした。値段も安い(一番小さな部屋が1泊15ドル)ので、最近はアスエロ出張の際の定宿になっている。

Chitré以外の食堂/レストラン

アスエロ出張(モデル農家の調査・指導)では昼食は農家間の移動の際に、あるいは調査指導が早めに終わった場合その後にとることになる。だいたい、メニューから選ぶことが多いが、料理のスタイルはインディカ米のご飯の上に肉を料理したものを乗せ、豆を煮たものをかけるという基本的なパターンの店が多い。しかし、特徴的な料理を出す店もあり、私達はどちらかといえばそのような店を好む。以下、3つの店を紹介したい。

FONDA El COROTU

ChitréからLos Santos県のモデル農家に行く際に通るので、ここで昼食、時には朝食をとることも多い。帰りに一寸軽食をとりながら休憩ということもあった。

ここの店の「売り」はSancochoであろう。

写真:FONDA El COROTUのSancocho

KIOSCO El CIRUELO

FONDA El COROTUのすぐ近くにある。この店もSancochoが美味しいということであるが、週の後半しか開店していないので、なかなかこの店のSancochoを食べることができない(この店のSancochoの方が美味しいとの意見あり)。結果、FONDA El COROTUに行ってしまうことが多い。

写真:KIOSCO El CIRUELOのSancocho(手前右側)

VIAMAR

Los Santos県の中心地、Las Tablasの近くにある店である。Las Tablasの先にあるモデル農家の調査、指導に行った際の昼食はここでとることがある。ここでは一般的な食事もとれるが、具だくさんのシーフードスープ(Sopa de Mariscos)が売りである。

ここのSopa de Mariscosは、1人分に中くらいのエビの頭の部分を半分に割ったもの(時に蟹だったりすることもある)が入っているが、それ以外は乾物(干魚及び小エビ)である。むしろ乾物故にしっかりしたダシが出るということになる。ただしそれ故というべきであろうか少々塩味が強いのが難ではある。

ここではSopa de Mariscosとarroz(長粒米を炊いたもの)で食事をすることが多い。写真のSopa de Mariscosが3ドル、arrozが40セントであった。

写真:店の外観
写真:店内の状況
写真:Sopa de Mariscos



(2003年1月5日更新)
(2001.2.4)
初稿作成(comida.html)
(2001.2.28)
これまで、comida.htmlとして「食材、料理」と一緒に掲載していたが、これから分離させた。(→comida.html
写真の一部入れ替え
(2001.8.19/9.11)
パナマ及びアスエロのレストラン、食堂に関する記載を増やす等一部改訂した。
(2002.5.26)
アスエロのレストランに関して追加、修正。写真の一部入れ替え
(2002.8.15)
Fonda Lolaでの料理の写真等入れ替え。その他細部の修正。
(2002.8.23)
パナマシティのレストランEl Trapicheについて記載。その他細部の修正。
(2003.1.5)
El Asadorを追加。FONDA LOLA、CARBÓN ROJOについて、最新情報により修正。その他細部の修正


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