パブリック・スクール(2)
Public School

校長

プレップ・スクールやパブリック・スクールでは、良くも悪くも校長(ヘッド・マスターか単にマスター、スコットランドではレクター)による善意の独裁です。校長の教育方針、人格が学校全体に浸透しているといっても過言ではないでしょう(いうまでもなく校長のほとんどがオクスフォードかケンブリッジ出身です)。ですから校長に面接した上で、学校を選択することが肝要です。


履修科目

学校によって若干異なりますが、ナショナル・カリキュラムに準じて英語、数学、生物、化学、物埋、歴史、地理、class工業技術、体育、音楽、美術、現代語学(フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語、中国語、ギリシャ語、ロシア語、アラビア語、イタリア語など)、英文学、工芸、陶芸、縫製・服飾、家政、宗教学、コンピューター、デザイン、ラテン語、古代文明、経済、政治、演劇、声楽など、それこそ日本では考えられないバラエティに富んだ科目が教えられています。




GCSE試験

これらの科目の中から3年間に、十数科目履修し、16才になると、中等教育修了の全国統一資格試験(GCSE)があり、5 〜10科目受験します。合格にもAからCまでのグレードがあります。合格科目が少なかったり、合格レベルが低かったり、あまり勉強が好きでない生徒はここで義務教育を終えて社会に出ます。その際その学校のO.B.ネットワークが威力を発揮することがあります。



シックシス・フォーム

有名パブリック・スクールではほとんど95〜100%の生徒が、さらに2年間のシックシス・フォーム(第6学年)に進み、大学あるいは上級専門学校に進学する者が取得しなければならない、Aレベルと呼ばれる全国統一資格試験を受験するための勉強を続けます。


Aレベル試験

大学に入学を認められるには、Aレベルの試験に少なくとも3科目は合格しなければなりません。シックシス・フォームの生徒は、2年間に20数科目のうちから、3〜4科目をさらに深く勉強します。Aレベルの内容は、かなり高く、日本の大学の教養課程かそれ以上です。Aレベルの合格にも、AからEまで5段階のグレードがあり、オクスフォードやケンブリッジなどの有名大学に入学するには、AやBといった上位のグレードで3科目合格することが必要になります。


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