で、お次の衝撃がこれ。ボックス・セットのプロモーションのためにアメリカのキャピトルが制作した業界向けのCDサンプラーだ。まず11トラックほど、スタック・オ・ヴォーカル・ヴァージョンやら、カラオケやら、別ヴァージョンやら、セッションの模様が入ったあと、今回のボックスの目玉でもあるニュー・リアル・ステレオ・ミックスで『ペット・サウンズ』をまるごと全曲収録した、まあ、言ってみれば、なんだよこれがありゃボックスなんかいらないじゃん的な逸品。
しかも、アメリカのキャピトルがちゃんと作ったものなのでブートってわけでもないし。なのに、なのに、健太くんはこれを入手しそこなっていたのです。今年になってから入手できたからいいんだけど、こういうのが出回っているってことを知ってからしばらくの間、ぼくはこのサンプラーを聞くことができなかったのでした。中古屋さんで何十万円だとかって値段がついた噂も耳にした。こいつをマザーにしたブートも出回った。うー……。
そんな悲嘆にくれる健太くんに、しかし、ある心優しいお方が救いの手を差し伸べてくれたのでありましたとさ。つづく。
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