現在の位置:トップページ - おみやげ企画 - マニアックに斬るニューヨークの地下鉄(車両編1)
世界の商業、金融、貿易、文化の中心地、アメリカ、ニューヨーク市。
この街地下には、世界最大規模(注)の地下鉄が張り巡らされ、多くの市民や観光客に利用されている。
ここでは、自分が2002年7月に行って乗ってきた、ニューヨーク市の地下鉄の紹介と実際に使ってみての感想を、文章と写真を交えながら紹介します。
【「世界最大規模」の根拠はこんな感じ(1998年)】
|
というか、もともと小さい頃から鉄道に乗って歩いたり車両を見たり、というのが好きで、それが20代後半になっても抜けなかったところ、ニューヨークを旅行しているうちに、その「世界最大規模」を誇る、彼の地の地下鉄とその車両が気に入ってしまった。
現物を実際に見たら、「そのケ」がある人だったら誰だって気になるはずだと思います。
5791両ある車両は、大きく分けると「小型車」「大型車」の2種類に分類できます。
【「IRT」「BMT」「IRT」とは?】 1940年頃まで、ニューヨークの地下鉄は「IRT(インターボロー社)」「BMT(ブルックリン社)」「IND(市営)」といった3社に分かれて運行されていました。ニューヨーク市が他2社を買収してから60年以上が経ちますが、3社で異なる車両限界など、今でもその名残はみられます。 |
車両自体は、1965年前後よりステンレス化が進められ、赤胴色の鋼製車(「RedBird・レッドバード」と呼ばれる)の廃車が完了した現在では、全車ステンレス車になります。昔は、その時代時代に応じて茶色や緑、赤や銀や白に塗られていたようです。
メーカーは、以前はアメリカ資本の企業(日本でも有名なバッド(Budd)社の他、セントルイス(St.Louis)社・プルマン(Pullman)社が生産していましたが、1980年代以降、日本の川崎重工とカナダのボンバルディア(Bombardia)社といった海外企業が主に車両を納めています(もっとも、川崎重工も現在ではアメリカ国内に鉄道車両工場を設け、自動車のような現地生産に移行しつつある)。
その他特徴としては、椅子がプラスチック製で固いこと(日本の電車のように椅子にクッションが入っていない)、エアコンは旧型車を含めほぼ全車完備されていること、よく揺れるこ、などが挙げられます。
車両は、交通局の発注番号がそのまま形式となっていますので、その順で紹介してゆきます。
【比較的きれいだった「落書き電車」】 1980年代までは、世界的に有名だった「落書き」がほぼ全車に残ったままの荒れた姿で使用されていましたが、1970-80年代に行われたリニューアルにより冷房装置の取付・内外装の塗り替え・サッシの交換等が行われ、最近では比較的きれいに使用されていました。 |
おまけ:レッドバードの模型次々と引退するレッドバードの実車に対し、これを鉄道模型で残せないか?と考えて、こんなのを作ってみました。
ざっとネットで調べてみましたが、Nゲージサイズのレッドバードの模型は、製品も作例もほとんどありませんでした。 そこで、日本国内で入手可能な材料をもとに、自分の工作力でも雰囲気が出せる(正確なスケールモデルは最初から諦めていた)、そして他の車両ときちんと並べて走らせられる製作法を検討し、作ってみました。 追って、詳しい製作法を紹介したいと思いますが、とりあえず製作に要した材料は以下のとおりです。
|
(お断り:一部写真及び写真を撮った場所については、保安上の理由により掲載を中止しています。また、現地における写真の撮影は、係員の指示および掲示類を厳守して下さい。)