(付記) 岩屋瓦窯跡(いわやかわらかまあと)
岩屋 瓦窯跡


毛原廃寺の東方約3.5キロメートルの県道上笠間八幡名張線沿いの岩屋地内で窯跡(かまあと)の発掘調査を進めていたが、昭和53年10月13日約千三百年前の原形そのままの見事な、ロストル式平窯の全容(左図)を現した。

出土した瓦は毛原廃寺のそれと合致したので、毛原寺に用いた瓦を焼いた窯跡であることが確認されたのである。

なお、この窯跡は奈良時代の瓦の製作技術を知る上で貴重な遺構とされ、その模型は橿原考古学研究所附属博物館に常時展示されている。
また、この窯跡を現地に保存して毛原廃寺の範囲内に追加指定されることになった。(昭和55年1月8日)

(2) 礎石と遺瓦 「(ロ) 遺瓦」参照


マップを開く TOPに戻る