休日の山歩き 44 雲取山 Kumotoriyama
[奥多摩] 雲取山(2017m) 鴨沢から往復
2012年2月26日(日)
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雲取山('08年)
雲取山・飛竜山('09年)
奥秩父主脈縦走('11年)
雲取山('11年)

雲取山('12年)
雲取山山頂

【雪の奥多摩を目指す】
2月も寒い日が続いたが、月末の金曜日に3月並みの陽気になり、金曜夜の天気予報では、土曜は雨、日曜は晴となったので、奥多摩の山で新雪を歩けると期待し、日曜日の山行きを決めた。

【鴨沢から雲取山へ向かう】
日曜日早朝、車で出発し、東京マラソンの熱気が高まる都心を通過し、鴨沢の雲取山登山口に午前7時着。ちょうど駐車スペースの最後の1台分に停めた。奥多摩湖の湖面には薄氷が張っているようだ。人通りもない鴨沢を7時20分に出発(電車とバス利用だと鴨沢に7時半頃着くから、それより20分ほど早いか)。期待に反し空は晴れず、ガスも立ちこめ、雪がなく、しかも暖かい。小袖下の車道出合いまでに早くも汗をかき、防寒着を脱いだ。

鴨沢の奥多摩湖 小袖登山口から植林帯に入ると 程なく雪道になる

【植林帯の中の雪道】
小袖登山口から杉の植林地に入り、ようやく雪道になってきた。女性が1人、身軽なスピードで追い越していった。鴨沢から1時間余り経ち、バスで来て登ってきたと思われる速足の人達が1人また1人と追い付いてきた。そして多くの下山の人達とすれ違った。堂所で尾根上に上がり、小休止と行動食。その先で、尾根の西側の開放的な道から東側の植林に囲まれた道へ移ると凍結気味で固くなっており、下山者が皆アイゼンを利かせながら下りてきたので、次のマムシ岩で自分もアイゼンを着けた。登り坂でアイゼンを着けると足首の曲がる角度がよりきつくなるようで、歩き易いのかどうか良く分からない。

堂所 七ツ石小屋の上の水場 七ツ石山山頂

【石尾根縦走路は一面の雪原】
マムシ岩から七ツ石小屋に直登する道を選び、小屋の上の水場で細い流れだがうまい水を飲んだ。石尾根縦走路に合流し、七ツ石山に登る。雪で覆われ広々とした山頂からは、残念ながら雲取山山頂はガスでよく見えない。ブナ坂からは広々とした防火帯の縦走路が一面の雪原となり、空は曇っているものの開放的で気持ちが良く、上り下りの登山者も結構多い。雪道にはしっかりトレースが付いており、踏まれてない部分も新雪というよりは固く締まっている。ヘリポートの辺りからは山頂避難小屋が見えるようになった。奥多摩小屋の上の小ピーク(ヨモギノ頭)の先で、朝一番に追い越していった身軽な女性が早くも下山してきて、急坂を快走していった。小雲取山からは前方に避難小屋を見ながら最後の区間を歩き、12時過ぎ、鴨沢から5時間で雲取山山頂に着いた。

ブナ坂の上の防火帯の縦走路 ヘリポート付近から山頂避難小屋が見える 石尾根縦走路の最後の区間

【雲取山山頂】
山頂は人影もまばらで、私より先行していた人達もなぜか見当たらない。山頂からの展望は、西側の主脈縦走路も見えるのは三ッ山あたりまでで、飛竜山もよく見えない。風はないが、さすがに標高2000mの空気は冷たく、取り急ぎ弁当を食べるうちにも、寒さで体が震えてきた。そのうちに人で賑わいだしたので、長居は無用と下山にかかった。

雲取山山頂 避難小屋付近から石尾根を見下ろす 石尾根縦走路

【雪道の下山路】
雪道の急な下りは足を放り出すように大股で歩けるが、すぐに太腿の筋肉が痛みだしそうになったので、自重して歩くことにした。ブナ坂までの防火帯の縦走路は気持ちよく歩く。前方の七ツ石山の右斜面に巻道が白い線になって見える。その巻道を選んで歩くと、谷を挟んで前方に巻道や七ツ石小屋への分岐の道も白い線で見える。

七ツ石山 右の巻道が見える 谷越しに巻道から上に分岐する道が見える その分岐

【植林帯の下山路】
マムシ岩の先の凍結気味の道ではアイゼンを利かせながら下り、この先の堂所の下も同じような東側斜面の杉木立の地形になっていると考え、アイゼンを着けたまま下ったところ、そこではもはや凍結はなく、さらに雪が溶けだして地面が現れてきており、標高1150mの表示のある空き地で遅れたタイミングでアイゼンを外した。その先の水場は、前回夏に来たときからそうだったが、水場を示す標識が壊れ、半ば忘れられており、入ってみると細い水の流れが凍りついて出なくなっていた。その先の道は、朝は薄い雪だった所も地肌が出ており、ぬかるみもあった。鴨沢まで山頂から3時間の歩きで帰った。

堂所の上 尾根の東側を巻く部分 堂所の下 尾根の東側斜面 鴨沢の上から奥多摩湖を見下ろす

前回、夏に、暑さとテントを含む荷の重さで苦戦した雲取山への登山路だが、今回は歩き易く、展望はなかったものの気持ちの良い雪山歩きだった。これで雲取山へは、春・夏・冬に登った。

【行程】
4:49木更津発⇒5:54中央道八王子出口⇒7:04鴨沢着

7:22鴨沢→7:54小袖登山口→9:00堂所9:15→9:38マムシ岩9:44→10:04七ツ石小屋→10:31七ツ石山山頂→10:41ブナ坂→11:09奥多摩小屋→11:44小雲取山→12:10雲取山山頂12:40→13:30ブナ坂→巻道→14:05マムシ岩→14:21堂所→15:23小袖登山口→15:44鴨沢

16:05鴨沢発⇒新青梅街道⇒17:58小平着

【歩行時間】  [ ]内はコースタイム
鴨沢→雲取山 [5:20] 4:48 +山頂 0:30
雲取山→鴨沢 [3:30] 3:04
計      [8:50] 8:22

【標高差】
鴨沢550m←→雲取山2017m=±1467m

【参考資料】
山と高原地図「奥多摩」(2009年版)

2012/3/3整理

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