東北・吾妻連峰高湯〜高山〜土湯山スキー



1991.3.1〜2 大澄、今西、山口、三谷、飯土井、佐々木保
 3月2日(晴れ) 高湯の温泉街を過ぎたところがバスの終点。そのまま車道(スカイライン)を第二リフト乗り場まで小一時間歩き、第四リフトまで乗り継ぐと2パーティーが先行しているのが見える。途中、吾妻小屋管理人の遠藤氏が追い越していった。正面に家形山を望みつつ登っていく。慶応山荘分岐を過ぎると、広い斜面を左側に斜上する。

五色沼からの登り 天気はいいし、暑いくらいだったが、五色沼へ乗り越す尾根に上がると風も強い。家形山から3人パーティーが気持ちよさそうに滑降してきた。シールをつけたまま五色沼へと滑り込み、湖面西端を渡っていく。再び尾根に登り返すが、スキーアイゼンが欲しくなるところだ(写真)。振り返ると吾妻連峰が一望のもと。一切経山はI氏のみピストンしてくる。

 鞍部からいよいよ滑降に移る。まず、酸が平小屋をめざす。初めは風に叩かれたガリガリのバーン。いきなり雪質が変化し、三回転した人を笑っていたら、こちらもコケる。沢沿いに浄土平へ到着すると、目前の吾妻富士が大きい。スカイラインを横切り、桶沼を左から回り込んでいくと、ストーブの燃えるこおばしい臭いがしてきた。臭いを追いかけるようにして行くと、雪をかぶった吾妻小屋がひっそりと建っていた。

 下の階から遠藤氏がでてきた。トレースがなかったが、南側から回り込んできたのだろう。二階が入り口になっている。暖かい小屋に入るとありがたみが分かる。今日の泊まり客は全部で15人ほどでにぎやかだ。毛布、布団も完備しており、快適な一夜を過ごせた。

 3月3日(曇り時々晴れ) 二日目も上々の天気だ。東吾妻山へは、スカイラインからの取り付きが急なだけで、あとは緩やかに樹林帯を登っていく。見通しが利かないので、時々コンパスで右方向に修正していく。1,850mを過ぎると吹きさらしの斜面となり、時折、雪煙が上がる。風を避け頂上の下で滑降準備。南から東へ向けて快適に滑り、鳥子平のやや北に出る。後続パーティーが我々のシュプールを追いかけてきた。

 高山へは少し南へ戻って登り出すと、スキーツアー指導標が見つかる。切り開きもしっかりしており、心配ない。電波塔がある高山頂上では、視界が悪くなり、小雪模様となる。麦平の沼目指して夏道沿いに滑る。尾根は狭く、雪庇もあるので、その東斜面を下る。途中から樹林帯に入ると麦平に出た。東方向に少し登り返していくとツアー指導標がある。

 1,300m付近まではすばらしい雪質で、どんどん飛ばす。1,250〜1,200m間は尾根が細く注意が必要。雪質が変わりターンしづらくなる。1,050m付近で北東の尾根に入り込み、小沢を横断して夏道のある尾根に戻る。930m付近から右の伐採跡の斜面に入るが、ヤブが濃く苦労させられる。902mから下りてきた夏道と合流すると林道はすぐだった。

 ヒールを解放して滑らない林道を進み、不動湯分岐を過ぎると除雪済みでスキーをかつぐ。途中、土湯への近道のある赤布を見つけて下り、土湯共同浴場で汗を流した。

 【コースタイム】 (3/2)高湯7:08 第二リフト8:00〜30(リフト乗り継ぎ)第四リフト上9:10〜20 慶応山荘分岐10:40〜11:10 一切経鞍部(滑降点)13:15〜30 吾妻小屋14:05〜(3/3)6:50発 東吾妻山8:50〜9:05 鳥小平9:40〜55 高山10:50〜11:05 林道13:25〜35 不動湯分岐14:00 土湯14:35



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