仏像国勢調査

★THE BEST 10 ★（都道府県別）
順位	仏像総数		1万人当たりの仏像数		如来数		菩薩数		明王数		天部数
1	京都	1,550	京都	6.08	奈良	157	京都	1,234	京都	42	奈良	248
2	奈良	664	奈良	4.63	滋賀	137	奈良	228	奈良	31	京都	152
3	滋賀	439	滋賀	3.42	京都	122	栃木	162	滋賀	27	滋賀	124
4	栃木	260	和歌山	1.73	東京	60	滋賀	151	大分	25	岐阜	66
5	岐阜	210	大分	1.40	茨城	59	岐阜	91	福井	16	兵庫	64
6	和歌山	190	栃木	1.31	三重	55	新潟	85	大阪	15	神奈川	60
7	兵庫	184	鳥取	1.02	大分	54	神奈川	82	和歌山	14	大分	59
8	神奈川	181	高知	1.02	兵庫	54	和歌山	68	東京	13	東京	59
9	東京	177	岐阜	1.00	愛知	53	大阪	62	神奈川	9	和歌山	56
10	大分	174	福井	0.88	和歌山	52	兵庫	59	三重	8	栃木	48

注1) 祖師、垂迹神、羅漢などは含まない。
注2) 対象は国宝・重文。但し、北海道と沖縄県は県指定から一部抜粋。
仏像通（西村公朝監修）、ベネッセコーポレーション

■大分は仏像先進県

大分県は人口1,241千人と全国で34番目であるにもかかわらず、人口11,542千人の東京都に次ぐ仏像数を有し、人口1万人当たりの仏像数（仏像インフラ）では近畿地方の4府県に次いで5位の位置を占める。明王は堂々の4位に位置している。大分は仏像先進県なのだ！
大分県内の仏像種では天部59体、如来54体が双璧で、次いで菩薩、明王の順となる。全国と比較すると、特に菩薩像の比率が低いことが特徴である。（全国平均菩薩比率48.0%、大分県菩薩比率20.7%）陀々観音菩薩は貴重な存在なのである。

★THE BEST 10 ★（仏像種別）
千手観音坐像	順位	仏像名	仏像数	伐折羅大将像
1	五百羅漢	1,309
2	千手観音	1,150
3	阿弥陀如来	676
4	薬師如来	438
5	十二神将グループ	389
6	四天王グループ	361
7	十一面観音	358
8	観音菩薩	292
9	地蔵菩薩	273
10	釈迦如来	217

★THE BEST 10 ★（仏像種別）

千手観音坐像

順位

仏像名

仏像数

伐折羅大将像

五百羅漢

1,309

千手観音

1,150

阿弥陀如来

676

薬師如来

438

十二神将グループ

389

四天王グループ

361

十一面観音

358

観音菩薩

292

地蔵菩薩

273

釈迦如来

217

■千手観音が大人気なのだ!!

五百羅漢は数で勝負の仏像なので別として、密教系の千手観音の多さには驚く。千手観音は正式名を千手千眼観自在菩薩といって、千の手に持つ無数の切り札（持物）のすべてを使い、全力で衆生の救済にあたるという、スーパー功徳の仏であることが人気の原因なのだろう。異形仏の代表選手なのだ。
大分では永興寺（日田市城町）で、十一面観音立像（鎌倉）、兜跋毘沙門天立像（平安後期）、毘沙門天立像（鎌倉）、四天王立像（鎌倉）を拝観することができる。