アクセス数を稼ぐな
日々ブログを更新していて、その目的というものを考えた事はあるだろうか。

基本的に私は、「ブログ」というものは「売名行為」の為に存在していると考えている。

これは芸能人にとっては自分という商品を宣伝するにあたり、手軽で強力な媒体であり、
アメブロにも日々続々と芸能人のブログが立ち上がっていることから伺える。


ちなみに、これら芸能人のブログで、



こんなふうに



一言一句を区切って、




やたらと




行間をあけて書くブログが




よくみられるが、




これは、表示できる文字容量の少ない携帯でブログを観た時に
「続きを読む」を多く促してページビューを稼ぐ行為であり、
別にパソコン上で他の人が読みやすいように工夫されて書かれているわけではない。

ページビュー=アクセス数であるアメブロの特徴をよく活かした宣伝方法の一環なのだ。

こんな細かな工夫をみるにつけ、右方下がりのテレビ業界はほどほどに、
芸能界のインターネット、ブログにかける本気度がみてとれるというものであろう。


さて、ここで話を変えて少しあからさまな自分の売名行為をしてみようか。




私は今から10年程前に自分のホームページを立ち上げた。

その行動の中にあったものとは、自己顕示欲の塊であり、
それを提示することによって自分と同じ趣味を持った人を探したり、
そんな人たちと色々な話をしてみたい。
その他にも、高校卒業後、すぐに都会に出て就職したので、
田舎に残った友人たちへの生存報告的な場。
これら二つの理由があった。

当然どこの馬の骨かもわからぬ才能のない凡夫の狂言WEBが注目されるはずもなく、
それでもしつこい性格の私はそこそこマメに更新を続けた。

そんな実りのない更新を続けるに当たって当初の目的も忘れだし、
ただ単にアクセス数の伸びだけに注目するようになっていった。

この頃MIDIという音楽ファイルの耳コピーにハマり出し、
ピアノをやっていてバンドボーカルも経験した自分の母親はともかく、
絵と同じく(チンコマ漫画カテゴリを参照)非常に残念な才能しか持ち合わせていなかったにも関わらず、
そんな努力もない才能でクオリティの低いゲームの耳コピーMIDIを作成してアップロードするとそれなりに反応があった。

当然、クオリティがオワットルのでコメントを頂けるのは稀だが、
まだ世にあがってないようなマイナーな曲の耳コピーMIDIを続け、
いわゆる詐欺的な釣りMIDI活動を続け、ついには10万の大台も超えた。サイト作成から7年目の出来事である。

絵の才能でもあるなら皆大好き大人気なジャンルのキャラでも描いておいて
チョロチョロ更新しておけば1年ともかからないであろう10万アクセス。
更に有名人が新たに立ち上げるサイトなら1日もかからないかもしれない。
当時の自分はこの10万ヒットを目標に活動を続けていたが、
達した時にさあ次は100万だとはいかず、ここで完全に気持ちが切れた。

色々と限界だったのだ。

記憶媒体装置の大容量化とMP3の台頭でMIDIは廃れつつもあったし、
10万ヒットなど珍しくもない時代になっていたし、
波形の作曲が出来るほどの力など全くといっていいほどなかった。
MIDIもアクセスを稼ぐためのツールであったにすぎず、
そんなものでは横のつながりもできているはずもない。



そう。これが。

アクセス数に執着し、
大事な若い時の時間を無駄にした
一つの事例なのである。




私は自他共に認める「文章ツンデレ」なので、
ブログの事を「売名行為」などと一刀両断したように書いているが、
もう少し一般向けに噛み砕いた言い方をさせていただくと、

「自分を知ってもらう為のアピール」


というものだと思っている。

本気で売名行為しかなくて、ブログなんか芸能人しかやる価値がねーなんて思っていたら、
自分でブログなんてやってはいない。

「自分を知ってもらって」からその先のそれぞれの目的があるものなのである。

・オフで集まって語りあう。
・一緒のイベントに赴く。
・同じテーマの話題で盛り上がる
・自分の行動活動の告知


こんなに素晴らしい目的が考えられるブログという世界なのに、
それがアクセス数のみに執着するならなんとも悲しい事故だ。

ブログやサイトは自分からみてもらうものではない。
他人に評価してもらうものだ。
受け取り手がほしい情報が掲載されていれば自然にアクセス数もついてくるものなのである。
そりゃあ、宣伝すれば伸びるだろうが、1アクセスの意味も重みも違ってくるだろう。

釣って得た1アクセスに込められる思いは「ふざけるな」であり、
望まれて得た1アクセスに込められる思いは「ありがとう」なのである。

断言していいが、アクセス稼ぎだけに執着しても後に残るものはない。


このブログにおいて私は、バカな事を思いついては感じたままにバカな文章をさらけ出し
それで人に何かしら、アホだなぁとか面白いやっちゃなと思ってもらえればという気持ちでやっている。

これでも生まれは関西、話術はないがボケる事は生きがいなのだ。

 


かれこれブログを数年ぶりに再開するときから考えていた記事テーマだったのだが、
やっとこさ今になって書いたのでした。のまき。