節分2011
本日は節分の日。

あちこちで元気な

「鬼は〜外! 福は〜内!」

の声が聞こえてきますね。

「鬼は〜外! 福は〜内!」

「鬼は〜外! 福は〜内!」

日本の風物詩が今年も元気に語り継がれようとしています…。


「鬼は〜外! 鬼は〜外!!
  外ッ! 外外ッ!!
  マジ鬼は〜外! 外だ! 外だっつってんだろ!!!


しかし、この日全てを台無しにするかのように、

埼玉県での犯罪率NO.1市を後押しするある地域において、

今年30を迎える成人男性が何かを吠えていました。


「鬼は外だッ! 外ッ! 消えろ! 消えろ消えロキエロキエリャァァァァアア!!」


『待てぇーーーーい!!』

「キエ…だ、誰だ!?」

『ワシは鬼だ! 貴様、節分の日とはいえ、何故そこまで福を内に入れる事を忘れてまで、
執拗に鬼を追い出すことに執着するのだ?』

「ひ、ひぃぃl!! ほ、本当のおにだぁぁぁああああ!
  本当にいるとは、いるとは思ってなかったんでずぅぅううう!!」

『小僧(30目前で小僧呼ばわり)、我を恐れるでない!
鬼とはいえ、今日は節分の日…。今宵は人々の的となりて一年間溜まった魔と共に外に出るが我が役目。
とって食ったりはせん。妙齢のお主がそこまで乱れるわけ…話してみせよ』

「あ、じゃ、じゃあ遠慮なく言わせてもらうけどな!
俺が、俺がうまくいかねーのは、全部鬼のせいなんだよ!!!」

『ほう?』

「ほう? じゃねーよ!
俺に学がないのも、体力がないのも、社交性がないのも、貯金が屁程度なのも、
島根出身なのも、ウジ虫どもの街である川〇市・西〇〇在住なのも、
この歳で彼女もいなくて【病気】よばわりされるのも、
全部鬼! 鬼が悪いんですよ!!!!」

『なぜ、鬼が悪いと思う』

「魔法だよ!
あいつら、俺が優れた人種なのを見抜いて妬んで魔法をかけたんだ!
  だから、倦怠の魔法で学ぶことを怠け、
  だから、緩慢の魔法で体力をつけることを怠り、
  だから、無気力の魔法で社交性を身につけるのを避け、
  だから、放縦の魔法で貯金が大してたまらず、
  だから、軟禁の魔法で鷹の爪で馬鹿にされる過疎県で育つし、
  だから、恫喝の魔法でスロ屋で絡まれるし、
  だから、マサ斎藤の魔法で【その歳になってアレなのは病気ですよ、そんな人間、普通の女は相手しませんよ。まずお金を払って病気をなおしなさい】っていわれるし、
  全部鬼の魔法! 魔法がわるいんじゃ! 鬼は外じゃ!!! 外じゃあああ!!!」

『なんと…。こやつ、魔物に魅せられておったか…
かわいそうだがこうなってしまってはもう、どうしようもない…。
だが、今宵は節分の日。鬼が的となって人々の邪を払い正しき道へ導いてやる特別な日…。
ならば…!!』

「ひっ、なっ、なんだ、はなせ!」

鬼は覚悟を決めたように、どうしようもない一人の中年をヒョイと小脇に抱え、颯爽と飛び立ちました。

「やっ、やめろ! はなせ! は・な・せ!! HA.☆NA☆SE!!! たっ、助けてくれ〜!!!」

『案ずるな…、一瞬だ…。次、生まれ来る時がもしもあるならば…、魔に取りつかれぬよう地に足を付けて生きるのだぞ…!!』

「え、 何? あ、なんかすごいスピードで何かがちかづい…て………!!!」


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『お客様にご案内申し上げます。

ただ今、京浜東北線の西〇口駅におきまして、人身事故が発生いたしました為、上下線とも運転を見合わせております。

 運行再開のメドが立ち次第、改めましてご連絡申し上げますので、
  お客様にはお急ぎのところ申し訳ありませんが、今しばらくお待ちくださいませ』





この年から、川口市の節分で「鬼は外」ばかりを発狂し続け、近隣住民に恐れられていた変態は居なくなったという。