お盆休みの出だしは雨、雨… 「安・近・短」の競艇場へ 2025.8.26

無料のイベントは大混雑。

 8月12日(月・祝)の「BOAT RACE桐生」の南ゲートは「ドラキリュウファミリーFESウィーク 」の2日目、前日に続き雨が降っていて、入場開始は午後2時からでしたが、傘を手に競艇場ファンに交じり、親子連れが長い列を作っていました。

 前日も雨が降り、バスケットボールコートは使えませんでした。南ウイングガーデンテラスに東京原宿で大人気、購入が困難という「ベビタピキッチンカー」が来ていると知り、急いで駆け付けましたが、購入できたのは抽選で当選した人のみでした。隣りのイベントステージではYouTuber・SNSグループの「フォーエイト48あみか」のトークショウが開催されていました。子ども連れの親たちや若者がスマートフォン片手に、真剣なようすで撮影していました

 縁日の射的やヨーヨー釣りはどれもが長い行列で、順番を待つ母と娘が髪の毛をカラーに染めて、まるでアニメのキャラクターのようなファッションの姿を見ることができました。

 競艇場入場初体験の客も、ボートの発走に関心を寄せることもなく、アニマルバンパーボートに夢中で乗る子どもの満足そうなようすをスマホにおさめていました。

 子どものころからモーターボートの音を聞き、高校への通学では駅で殺気立つ男たちの集団に揉まれ、人生最初のアルバイトは友だちといっしょに「大入り」が出るという競艇場でした。車での運転の移動では、競艇場の開催日と時間を確認しながら渋滞を避けていました。

 笠懸で生まれ育った筆者は、人生の終着点が近くなっていますが、母が、「七五三の祝いをしてあげられなかったのは、お父さんが豚を売った全部のお金を競艇場で無くしたから」と話していました。テレビのコマーシャルで毎日のように見るモーターボートとのコマーシャルは、競艇がギャンブルでなくスポーツであるかのような錯覚を覚えさせます。みどり市の財源を担うギャンブル収益に目が行きますが、その裏にある負の部分は見えにくいです。

 前日も雨で、カリビアンビーチは入場制限がかかり、「ドラキリュウファミリーウイーク」にあきらめきれず2時間待って入場しました。駐車場の車は他県や前橋・高崎のナンバーが半数を超えていました。「安・近・短」のイベントは、夏休み・雨の日・家族連れにはありがたいですが、たいへんな混雑でした。

 

 

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