暑さ対策で1時間繰り下げて開始 〜笠懸町8区納涼祭 2025.8.5
笠懸町8区納涼祭は、今年も“納涼祭の特異日”と言われる7月の第4週土曜日、26日に行われました。近年の夏の暑さは格別なのか、「今年の納涼祭は危険な暑さになる」と準備段階から懸念されていて、今年は開始時間を1時間繰り下げて午後4時からの開始として計画されました。
同区では、準備や模擬店を担当するのは全て隣組長や各種団体です。当日は、暑くなる前の午前7時半から公民館に集合して、舞台づくりや模擬店用のテント張り、焼きそば、焼き鳥などの用具のセッティング、金魚すくいやヨーヨー釣り用水槽づくりなど、祭りの準備に全員で汗を流しました。昼食後、汗を流し着替のために一旦帰宅。午後3時に再集合してコンロに火を入れるなどの模擬店開始直前の準備に取り掛かり、祭りは予定通り午後4時に子ども神輿の入場からスタートしました。
隣組長などが運営する模擬店には早くから列ができ、どこも盛況です。舞台では、幼保連携型認定こども園・みどりのもりの子どもたちのダンスや子ども八木節、ウクレレ、ビンゴゲームなどのプログラムが次々と展開し、手狭な会場は多くの人々でごった返していきました。
祭り自体は、プログラム、模擬店、人出とも昨年並みの運営状況でしたが、暑さもひと段落した午後4時からの開始という効果や、アルコールの提供もあり、みどり市長や市議会議長、県議、笠懸公民館長などの来賓も訪れて、老若男女入り乱れて会場全体は活気を帯びた社交場となっていました。
【余談閑話】
8区納涼祭の準備に向けた6月の実行委員会会議で、「暑いし、隣組長もたいへんだからキッチンカーを導入しましょう」という話が出されました。「暑さ対策として検討に値する」「かなり多くの地域納涼祭で導入されているようだし悪くない」という見方があった一方、「一部の商業者に区費や区内の個人・事業者からの寄付金を使い、好待遇を与えるのは良くない」「区内に飲食業者もおり、今後寄付金が集まりにくくなる懸念がある」「「コミュニティーを強くし、地域の一体感を育てることに悪影響となる」といった意見も出され、今年は見送られました。しかし来年はどう推移して行くものか注目されています。
無報酬で、はっぴを着てねじり鉢巻きで神輿を担いだり、八木節を演奏したり、模擬店で汗だくになりながら地域の人々に焼きそばを焼いて振る舞ったりする行為自体はたいへんですが、そのことが地域や人々をつなぎ、地域力を高めることにつながっている事実があり、だからこそ祭りは続いている気もします。見落としてはならない重要な事柄のように感じますが、いかがでしょか?安易に流されてよいものか、躊躇を覚えます。