6年ぶりに神輿巡行が復活 〜笠懸町9区納涼祭 2025.8.5

子どもたちに担がれ神輿がスタート。
夕方からは昼間の暑さが少し遠のきました。

 みどり市笠懸町9区の納涼祭が7月26日(土)、同区公民館広場で行われ、今年は6年ぶりに神輿巡行が復活しました。「わっしょい、わっしょい」と、神輿を担いだ子どもたちの元気な掛け声が沿道に響きました。

 新型コロナ感染症の影響で納涼祭が中止になる以前は、同区では納涼祭にあわせて神輿巡行が毎年行われていました。一昨年、納涼祭が再開され、にぎやかなお祭り風景が再び見られるようになりましたが、神輿巡行は行わず神輿を祭り会場に飾るだけになっていました。そんな中、今年度になって行われた同区納涼祭実行委員会では、神輿巡行を再開しようという意見が若い人たちから出され、同区体育会が中心となり、子ども会育成会や神社役員と協議しながら準備を進めました。

 百品神社には本神輿が2基、たる神輿が2基ありますが、今回は久しぶりの巡行ということで各1基を繰り出すことにしました。また、近年の猛暑を考慮し、担ぐ距離を神社から地区公民館までの最短距離の約700m、途中で1回休憩をとることとし、出発時間も以前より繰り上げることで計画を立てました。また神社でもここ数年で役員の入れ替えが進み、神輿巡行の経験者が少なくなっていたことから、あらかじめ神輿の状態や担ぎ棒の具合を確認することにしました。

 祭り開催日前後は、桐生で最高気温が39度を超えたというニュースが流れるなど厳しい暑さでした。当日は午前8時に神社前で神職による安全祈願のお祓いを受けた後、そろいのはっぴを着て集まった約50人の子どもたちが低学年の子どもらはたる神輿を、高学年の子どもらが本神輿を担ぎ、「わっしょい、わっしょい」と元気な声を出しながら出発しました。周りでは家族らが見守ったり、地区公民館の役員らが暑さ対策で水をかけたりしながら進みました。途中の休憩所では冷えたスイカでのどを潤して再び出発、1時間弱で無事9区公民館に到着しました。祭りの準備を進める大人たちからは、久々の神輿巡行が無事行われたことへのねぎらいの言葉がかけられ、子どもたちには誇らしげな笑顔があふれていました。

 納涼祭は、午後2時から子どもたちを対象にした抽選会から始まり、水沼国際サーカス学校のメンバーによる演技、カラオケ、子ども八木節、ダンス八木節、民謡踊り、八木節などが繰り広げられ、会場には各種団体による模擬店やキッチンカーが並び、お祭りをにぎやかにしていました。小内武明区長は、「神輿を久しぶりに復活できてよかったです。子どもたちも喜び、これからも続けていってほしいと思います。ただ、最近は危険な暑さなので、安全第一に考え、お祭りの実施の時期についてみんなで考えていきたい」と話していました。

 

 

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