サクラを守ろう! 〜クビアカツヤカミキリの被害がじわじわ 2025.5.20
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クビアカツヤカミキリの成虫。 |
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根元にたまったフラス。こんなのがあると幼虫がいる証拠。 (写真はいずれもみどり市HPより) |
各地でサクラ並木などに甚大な影響を与えている特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害が、みどり市でもじわじわ増えています。暖かくなったこれからが幼虫や成虫の活動する時期で被害木が発見しやすくなるので、成虫や幼虫、フラス(ふんと木くずが混じったもの)をみつけたら知らせてくださいとみどり市SDGs推進課では呼びかけています。また、見つけた方に駆除してもらうため、スプレー薬剤の貸し出しや防虫ネットの配布も行っているとのことです。
クビアカツヤカミキリは、サクラやウメ、モモなどに寄生し、幼虫が木の中を食い荒らす外来昆虫で、被害が進行すると木が枯れてしまう恐れがあるため、観光や農業に深刻な影響を及ぼします。群馬県内では平成27年7月に館林市で確認されて以降、東部地域で発生が拡大しているということです。みどり市内でも令和2年以降クビアカツヤカミキリが確認されています。
特定外来生物対策を担当するみどり市SDGs推進課(旧生活環境課)では、令和4年度から予防的に桜の木への薬剤注入の取り組みを行っていて、令和6年度からは、被害が確認された木への薬剤注入などの対策を行い、被害の軽減や被害の拡大防止に努めています。令和6年度は令和5年度に比べて被害木が極端に増えていないので、市の担当者は「対策に一定の効果が出ているのではないか」と話しています。また、広く市民にクビアカツヤカミキリの生態や対策方法などを知ってもらうため、昨年度は6回のクビアカツヤカミキリ対策講習会を開いていて、敷地にサクラの木などを持つ会社の担当者や行政区役員、一般市民など74人が参加したということです。今年度も開催する予定で、現在日程調整中とのことです。
冬を通り越して満開のサクラを見るのは多くの人が楽しみにしているもので、そのサクラの木がクビアカツヤカミキリや老木の影響で枯れて切り倒されるのは何とも悲しいものです。市民がサクラの木に関心を持つことで被害に早く気付き、サクラを守ることにつながればと思います。
(クビアカツヤカミキリに関する問い合わせは、みどり市SDGs推進課衛生管理係
0277-76-0985まで)