両毛線をSLが走る 〜沿線にたくさんの鉄道ファン 2024.4.2

カメラを向けたり手を振ったりしてSLを見送っていました。

 3月24日(日)、JR両毛線の高崎駅〜桐生駅間をSLが走りました。SLは1949年製の「C61形」。伊勢崎の華蔵寺公園に展示されていたもので2011年に復活をはたしたものとのことです。

 先頭に「SLレトロ 群馬 桐生」のプレートを付けたSLが、煙突から「ボッボッボッ」と白煙を勇ましく吐きながら4両の客車と最後尾の電気機関車を引っ張って姿を現わし、桐生大学グリーンアリーナの前を通過したのは11時半ころ。この雄姿を見ようと多くの鉄道ファンがアリーナ駐車場に車を止めるなどして踏切周辺に陣を取り、通過の瞬間には「カシャカシャ」とシャッター音が一斉に響き渡っていました。

 これは両毛線全通から135年となるのに合わせた企画で、JR東日本高崎支社が、「この春は着物を着て『SL/ELレトロぐんま桐生』に乗り、『織物の街』桐生へお出かけしてみませんか」と呼びかけて運行したものです。途中の停車駅では大正ロマンスタイルの装いでのお出迎えや和太鼓の演奏があったり、桐生駅では「SL桐生まつり」として八木節や和太鼓の演奏があったりと、多様なイベントも企画されていました。また、わたらせ渓谷鐵道ではコラボレーションとして臨時列車の運行も行ったようです。この企画は、3月30日(土)にも行われる予定ですが、客車への乗車は320人分と少ないことから即完売したとのことです。

 桐生行きでは煙を吐きながら力走する姿が見られましたが、桐生駅に転車台がないことから高崎行きでは、電気機関車に引かれて最後尾でおとなしく走る姿に変わりました。それでも午後の2時半ころには多くの撮り鉄ファンがアリーナ前に詰めかけていました。

 

 

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