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 歩いてみよう 

いつもは車で通り過ぎてしまう身近な場所を歩いてみませんか。きっと新しい発見があります。

 

 9 西鹿田中島遺跡をめぐる

 前回からすっかり間があきました。師走に入って最初の土曜日、西鹿田の中島・寺内地区を歩きました。空気も澄み、紅葉も進んで、空っ風さえ吹かなければ歩くのに気持ちよい季節です。

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今回は10区公民館から歩き始めました。県道境・大間々線に出る角に石の道標がありました。「東 竹沢・相生」「南 ?・境」などが読めます。昔からたくさんの人が歩いたのでしょう。県道を北へ進みます。最初のうちは歩道がありませんが、途中から左側に歩道があります。少し進むと左が長昌寺です。

県道の角にある道標と西鹿田の通り

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長昌寺の境内は広く、以前はここで10区の納涼祭が行われていたということです。本堂の裏手には開山塚と呼ばれ、たくさんの庚申塔や道祖神などの石造物が並ぶ塚があります。6〜7世紀の円墳という説明板がありました。塚の奥は墓地なので引き返します。

長昌寺の本堂と開山塚

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県道を左へ進むと左右が稲刈りの終わった水田になり、すぐ左に曲がると突き当たりにお堂があります。中には2体の薬師如来がありますが、左が戦国時代、右は江戸時代のもので、目の神様として信仰されていたそうです。

中島の薬師如来

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そのまま西へ進み、カーブミラーが立っているところを右へ曲がると、なだらかな傾斜の畑が広がります。左手一帯が国指定遺跡の西鹿田中島遺跡です。今は埋め戻されて説明板しかありませんが、ここからは榛名山から赤城山、袈裟丸山や鳴神山などがきれいに見渡せます。山の形は大昔と変わらないでしょう。 

中島遺跡の説明板、今は畑の状態

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道なりに右へ曲がって進むと、道路の左手はもう新里です。県道沿いに並ぶ中島・寺内の家並みの裏手を進んでいる感じです。竹藪やビニールハウスを見ながら進むと家が増えてくるので、右へ曲がります。すぐ左の家の敷地内にも薬師如来があります。家の人に断って見せてもらいました。先ほどのと同じように目の神様ということで信仰されていたようです。同じ安山岩製ですが、こちらのほうが黒っぽく見えます。かわいらしい感じの石仏です。

新里との堺を進むと寺内の薬師如来

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すぐに県道に出るので、そのまま横切って進みます。左手にため池があり、大きな屋敷を回るように進むと田んぼの中へ進む道があります。この日は風もなく、色づいた木々や青い空を見ながらのんびりと歩きました。正面は長昌寺のあたりです。

 ため池と水田

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県道に出ると左手が金山神社です。わきには蚕影神社と書かれた小さなお宮もあります。お蚕に関係したものなのでしょうか。横の道に出て進み、カーブのところを右折して進むと、変則の交差点になり、右へ行くと10区公民館に戻ります。

金山神社から10区公民館へ戻る

ひとこと
 
今回のコースは約3km。寺内や中島は小字名で、10区公民館のあたりは山西というそうです。小字は、合併で土地の表記からも消えてしまい、だんだん忘れられてしまうのではないかと心配です。(2007年12月1日)

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