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 歩いてみよう 

いつもは車で通り過ぎてしまう身近な場所を歩いてみませんか。きっと新しい発見があります。

 7 岡登用水三俣分水から阿左美沼へ

 「第4回」では、岡登用水の鹿分水にそって歩きましたが、今回は三俣分水から阿左美本流に沿って阿左美沼まで歩いてみました。

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岡登用水の阿左美本流方面は、三俣分水からしばらくの間は緑道が整備されています。三俣分水から東屋の見える方向に歩き始めました。下流に向かうのですが、最初は少し登りなのが不思議な感じです。

三俣分水から阿左美本流へ

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小川なども作られた親水公園の芝生の中を進むとゲートボール場があり、その先で舗装された道路に出ます。ここからは道路に沿って緑道が整備されています。交通量が少ないので、緑道の緑や季節の花々を見ながらゆっくり歩くことができます。たくさんの人の散歩コースになっていました。

東屋やベンチのある親水公園

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緑道は400mほどで終わり、突き当たりから先は道がないので迂回します。100mほど東へ行ったところを右へ折れ、くねくねとした道を進むと4区公園の脇を通り県道阿左美・桐生線に出ます。岡登用水は、ここより少し西で県道を横断しています。そのまま県道を渡ると左側に浄土宗のお寺、長寿院の本堂が見えます。境内には地元の人たちに親しまれている薬師堂があり、奉納されたのぼり旗が目を引きます。

長寿院の山門と薬師堂

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少し南の舗装道路をを右折し50mほど行くと暗渠となった岡登用水が道を横切っています。北側には細長い貯水池もあります。ここから南へは田んぼの畦とコンクリートの暗渠の上を歩けそうなので、歩いてみました。用水の左側は田植えが済んだ田んぼで、苗が根付き緑を増し始めていました。

暗渠に沿って南へ進みます

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しばらく行くと用水路を横切るように舗装道路が走っていますが、道路を越えて、コンクリートの暗渠の上を進みます。竹沢の田んぼが広々としてきて、南には茶臼山、東には吾妻山や鳴神山が見渡せます。正面には両毛線の土手が横切り、土手の向こうやや左には桐生競艇の大きな建物が見えます。岡登用水は両毛線の土手を隧道でくぐりますが、コンクリートの蓋のため、かがみこんで金網の間からのぞくとやっと向こう側の光が見えました。レンガ造りのアーチが歴史を感じさせます。

竹沢の田んぼと両毛線の隧道
 筆者は何十年も前の子どものころ、ドキドキしながらこの隧道をくぐったことがあります。まだ岡登用水が暗渠になってなく、親戚が総出で手植えで田植えを行っていたころ、親戚の田んぼがこの隧道の北と南にあり、北の田んぼの田植えが終わって南へ移動するときここをくぐりました。子どもにとっては暗くて長いトンネルでした。勢い良く流れる冷たい水、川底はごそごそしていてシジミがいたのではないかと思い出します。
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今はくぐることができないので、ぐるっと回り道をして線路を越えます。交通量は多いのに道路も踏み切りも狭いので気を付けて歩きましょう。踏み切りには「広沢道踏切」という名前がついていました。信号のある変則の交差点のすぐ手前の左側に、やはりコンクリートの蓋に覆われた岡登用水が、線路をくぐって来ているのが分かります。用水の脇には大きな円形の貯水池があり、その手前には五輪塔がお堂に安置されています。名前などを伺えるものは何もなくひっそりとしていますが、地元では文殊様と呼ばれているそうです。

両毛線の踏み切りと文殊様

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岡登用水は変則の交差点を南へ進んで行くのですが、道路もすっかり改良されてどこを流れているか分かりません。国道50号へ向かう広い道路を進んでいくと左側に岡登用水から阿左美沼への分水口があるので、ここを流れているのが分かります。さらに進むと、左側にヨシの生い茂る沼地があります。

阿左美沼への分水口とヨシの生い茂る沼
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信号を左へ進むと阿左美沼(旧沼)の南端です。橋のかかった静かな水面、岸辺の柳がさわやかです。先ほどの沼を通った岡登用水は、阿左美沼からの水も加わり、道路を横切って南の水田地帯をうるおし、さらに南へと流れて行きます。

阿左美沼の南端、岡登用水はさらに南へ

ひとこと
 三俣分水から阿左美沼の南まで、歩いたのは約3km、確かめながら来たので1時間弱かかりました。ほとんどが暗渠なので、水の流れを見ることはできませんが、コンクリートの蓋の上からも岡登用水の豊かな流れを感じることができました。(2007年7月1日)

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