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 歩いてみよう 

いつもは車で通り過ぎてしまう身近な場所を歩いてみませんか。きっと新しい発見があります。

 2 鹿田山の散策

 弥生3月、陽光うららかな最初の土曜日に鹿田山を歩きました。出発点は、県立渡良瀬養護学校の南方300m地点、清水新沼からのスタートです。ここには駐車場が整備されていて、一帯は、大間々用水土地改良区の管理の下、分館連OB会や老人会などの地元団体、計23団体が「鹿田山環境保全ネットワーク」を組織し、草刈や木材チップ敷きなどのボランティア活動をして遊歩道を整備しており、養護学校の生徒や近隣の人たちの散歩コースとして利用されています。

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清水新沼脇の遊歩道を南へ、鹿田山の尾根に向かって歩き始めました。沼の南端は沢になっていて、新沼に注いでいます。この辺りは、木々が間伐され下草もきれいに刈られていて、気持ちの良い開放感が得られます。ここでコースは2方(尾根コースと中腹コース)に分かれます。右折の中腹コースは緩い上り坂ですが、今回はちょっときつい直進の尾根コースを進みました。尾根コースは尾根に向かってつづら折りの上り坂となり、尾根道を右にたどると、平坦、下り坂と続き、やがて中腹コースと合流し、山際地区から清水地区へ向かう林道沿いの電波塔のふもとに出ます。

清水新沼と遊歩道

A

この林道は時折車が走行するので注意しながら右折、200mほど下るとY字路になります。左は上水道の鹿田山配水地、右は清水の集落です。右に進みY字路より200m地点、集落の中ほどのT字路を左折、400m下ると天台宗清泉寺があり、その先には赤城神社と8区公民館があります。赤城神社は笠懸町内10神社のひとつで、江戸時代中期に建築(その後大修理、屋根の葺き替えあり)され、今では古ぼけていますが、本殿の中には仁王様が祀られており、地域の住民の生活を精神的に支えてきた神殿です。ここでお参りをして一休み。境内の8区公民館には外水道と外トイレがあるので利用できます。

林道への合流点と赤城神社

B

再出発は道をちょっと戻った地点、林道・山際北口線の起点から東に向かいました。この林道は、多少うねりがあるものの概ね平坦で全面舗装されていて、墓地林道とも目されるほど周囲に墓地が多い林道です。200mほど進んで山側に踏み入ると「金山」と呼ばれている奥行き30mくらいの洞窟があります。昭和初期の「スズ鉱石」の採掘跡ですが、近隣で金を掘っていると噂になり、金山と呼ばれるようになったようです。残念ながら、今では土砂と落ち葉で入口のほとんどが覆われ、昔の面影はありません。

林道・山際北口線入口と金山

C

さらに20mほど行くと雷電様入口で、ココから登った鹿田山山頂には1780年造立の石宮があります。昔は春と秋に祭りが行なわれ、露天商が出るほどの賑わいを見せたそうです。雷電様の真下には土俵があり、8区子ども会が今でも奉納相撲大会を行っています。なお、石宮へは、急勾配であり足元が不安定なので行くことは勧められません。

雷電様入口と石宮

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さらに400mほど進み林道の終点付近の左側には「水神」と呼ばれる小さな泉があります。昔、日照りが続いたときもココの湧き水だけは涸れることがなかったそうで、「この水で飲むお茶の味は格別」と地域の人に親しまれていたそうです。また、「弁天池」とも呼ばれるようですが、謂れは不明です。

水神入口と水神

E

山際北口線の終点は清水に向かう林道とのT字路で、ココを左折し600m先の電波塔までの上り坂を歩きます。疲れを感じながらも、木漏れ日を浴び森林浴を楽しむ心を持って歩きましょう。電波塔からは@の遊歩道へ入り、左側の緩やかな下り坂の中腹コース通って清水新沼への帰路となります。

ひとこと
 このコースは遊歩道部分が約1.5q、林道部分が約2.3qで、所要時間は、寄り道をしなければ1周小1時間ほどです。
 歩いて感じた事は、モラルの欠如した人たちがいることでした。「犬の散歩で訪れて遊歩道に犬の排便を放置する」「林道にゴミを不法投棄する」こうした所が何箇所も目に付きました。少数の不心得者が多くの人達の気分を害しています。誠に残念です。人としてのモラルは勿論のこと、皆で気持ちよく歩くためにも、該当者には猛省を求めたい。(2007年3月3日)

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