立ち上る炎に願いを込めて 〜百品神社どんど焼き 2025.1.21
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約200人が見守る中、高々と炎を上げる櫓。 |
お正月の恒例行事、百品神社のどんど焼きが1月12日(日)、神社西側の大田んぼで行われ、立ち上る炎に集まった多くの人たちが新しい年の平安を祈りました。
地域に新しい伝統をと、神社役員の発願で平成21年から始まったこのどんど焼きもすっかりこの地の名物になりました。12月のうちに竹などで組み上げられた櫓には、近隣の人らが持ち込んだ古いお札やだるまなどがあふれていました。
午後2時から、百品神社の宮司を務める高橋秀年神職による神事が行われた後、会場に来ていた巳年生まれの年男・年女6人により櫓に火がつけられました。この日は弱い南風の穏やかな日で、会場に来ていた約200人が見守る中、燃え上がった炎はあっという間に櫓を包み込み、淡い色の煙が天高く昇っていきました。点火役6人のうち3人は笠懸西小学校5年の女子3人で、大役を終えて、「勉強ができるように祈りました」と元気に話していました。
会場のすぐ南側には、道路工事のための土砂がうずたかく積まれていて、会場に来ていた人からは、「この辺りはどう変わっていくのだろうね」と地域の将来を気にかける声も聞かれました。それでも神社役員の代表は、「地域に根付いたこの行事をいつまでの残していきたい」と話していました。