区民のコミュニケーションの場にも 〜笠懸4区文化祭 2024.12.24

多彩な作品が多数並びました。
パッチワークの巨大なタペストリー。

 10月19日(土)から20日(日)までの2日間にわたって、みどり市笠懸町4区(高野公生区長)の文化祭が同区公民館で開催されました。文化祭の開催は今回で8回目、コロナ禍で中断を余儀なくされましたが昨年再開を果たし、今年も多くの区民の作品展示で実施されました。

 作品は100人を超える区民の137点で、公民館のホールは華やかな彩りに包まれていました。中央の掲示板は、幼保連携型認定こども園「みどりのかぜ」の園児たちの紙細工「秋の虫たち」、笠懸北小児童の絵画、そして「たのしみは」と題した短歌で埋め尽くされ、テーブルには同区在住の詩人であり絵本作家の大橋政人さんの詩集や絵本が並べられていました。

 そしてそれを取り巻くようにたくさんの種類の作品が掲示されています。一番多いのが写真で、7人が花や人物、風景などをテーマに18点を出品し、大きいものでは全紙サイズの大作までありました。サークルでもあるのでしょうか、次に多いのがパッチワークで、4人の作品11点が展示されていました。中でも2m50cm×1m70cmの巨大なタペストリーには驚かされました。そして切り絵、アートフラワー、水墨画、バッグ、短歌、絵画、書、ちぎり絵、チェニック(ワンピース型の比較的タイトな筒型シルエットのロングドレス)、ブラウススーツ、人形、ポーチ、トートバッグなどの力作が並び、多くの人が様々な趣味を持ち、日々制作に励んでいることが目に浮かぶようでした。

 別室では、「人工知能」と題してユニークな展示も行われていました。投票券をスキャンすることで瞬時に誰がいつ投票したかを判断するAIを使った「投票所」や、欧米でコンピューターの知識を学習させるために8歳で全員に与えているというコンピューターの基板のキットを使って作った「ルーレット」「距離計」などで、制作者の高野良夫さんは、「論理的思考を育てるために、日本の教育にも取り入れるべきだ」と語っていました。

 4区文化祭について、区長の高野公生さんは、「多くの人に来てもらえるよう、たくさんの展示を心がけました。子どもたちの作品は『みどりのかぜ』や小学校に協力をお願いしました。地域の人たちが顔を合わせる機会を作ることが大切です。そこで発見もあり、コミュニケーションが生まれます」と話していました。地域のつながりの希薄化が懸念される今日、この文化祭は今後も途切れることなく続けていってほしいものです。

 

 

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