地元住民や児童・保護者ら約70人参加 〜荒神山の下草刈り 2024.11.19

鎌を使って下草を刈る参加者。

 11月9日(土)、笠懸東小学校区域にあたる笠懸町1区、2区、3区の住民をはじめ、土地改良区や農地と水関係者、東小学校の児童や保護者、教職員ら、およそ70人が参加して、同校に隣接する荒神山の下草刈りが行われました。

 須藤昭男みどり市長による激励のあいさつを受けた参加者たちは鎌や刈払機を手に、荒神山のカタクリ西群生地と東群生地やハイキングコースなどに分かれていきました。30cmから背丈ほどにも伸びた下草や篠を刈る作業に取り組み、1時間ほどで作業を終了しました。

 下草刈りは、子どもたちの学び場である荒神山の整備のほか、地域住民が里山として親しむことを目的として始められました。また、下草刈りを行うことで自生しているカタクリの保護や育成の効果をもたらしていて、毎年3月下旬には薄紫のカタクリの花が北斜面の谷間を埋め尽くします。

 この作業は、1区、2区、3区が合同で行っていることから、災害協定を締結するなど地域安全やコミュニティー強化にも一役かっています。

継続の難しさも

 コロナ禍もあって、東小学校ではここ数年は荒神山に入ることはありませんでした。そのため、昨年は学校関係者の参加はなく、今年は5年ぶりの参加となりました。そのため住民だけの作業となっていたことから、「市の山をなぜ草刈りをしなくてはいけないのか」という意見も出されました。30年以上も続いてきた事業ですが、子どもらの学習の場の整備やカタクリの保護、地域住民の里山としての整備といった目的への理解が希薄になってきていました。今回は事業の目的を再確認し、下草刈りが実現しました。

 

 

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