多彩な企画で笠懸まつり賑わう 〜ボートレース桐生を会場に 2024.10.1

水上ステージでの八木節と踊りパレード。

 第29回笠懸まつりが9月29日(土)、ボートレース桐生を会場に開催され多くの人で賑わいました。

 祭りは水上ステージをメイン会場に、イベントステージ、芝生広場、水面と、施設建物を囲むように設定されていました。出し物は、○×クイズ、樹徳高校や桐生商業高校によるダンス、子ども八木節、八木節に合わせての踊りパレード、ものまねタレントによるライブ、笠響太鼓などが水上ステージで行われました。イベントステージでは横町太々神楽、桐生第一高校と笠懸中学校による吹奏楽、桐生清桜高校は吹奏楽に加え軽音・ダンスを披露しました。このほか、竹灯籠作りやeスポーツなど、豊富な企画が並びました。

 水上ステージ前にはキッチンカーも含めて多くの出店があり、それぞれの店の前には長蛇の列ができ、周辺を通行するのが困難なほどの来場数となっていました。広い会場に多くの企画、多数の来場者でイベントとしては大成功と言えるようです。

様変わりは自然の流れか

 農村の名残がある笠懸町にはこれといったお祭りはありませんでした。その中で“町の祭り”の開催を決め、それぞれの行政区で出し物を披露するなど、「どのような祭りにするのか」を地域住民らを中心に工夫を重ねて祭りを形作ってきたという経緯があります。コロナ禍もあって地域を中心に祭りを続けるには無理があったのかも知れませんし、総合グラウンドでは夕立で中断するなど問題点もありました。

 これらを解決する方法として、会場をボートレース桐生に変更したという経緯もあるのでしょう。結果として華やかで多くの人が集まる祭りになりました。元々祭りらしい祭りがなかった笠懸町、これといったルールや伝統がなく、時代とともに変遷していくのが「笠懸まつり」だとすれば、苦言を呈する必要はないのでしょうが、祭りの出し物を創意工夫するなかで地域の人を育て、コミュニティーを形成する役割も担っていたように思われます。

 

 

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