県ゆかりの詩と富弘作品を同時展示 〜大橋さんのトーク会も 2024.9.10
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色紙にサインをする大橋さん。 |
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富弘さんの作品を解説する聖生館長。 |
県立土屋文明記念文学館の移動展「群馬の詩人」と、富弘美術館「星野富弘展」が、8月1日(木)から9月1日(日)にわたって、笠懸公民館ふるさとギャラリーとロビーを使って行われました。8月25日(日)には大橋政人さんによるトーク&サイン会、富弘美術館聖生(せいりゅう)清重館長によるギャラリートークが行われ多くの来場者がありました。
「群馬の詩人」の展示では、群馬県にゆかりのある詩人や東毛地区にゆかりのある詩人16人が紹介されました。その一人として、笠懸町の詩人・大橋政人さんの写真や経歴、詩「泣きたんぼ」も掲示されました。あわせて、大橋さんがこれまで出版した詩集、絵本など多くの作品も展示されていました。また、「星野富弘展」では、星野富弘さんの詩画作品の中から『コスモス』や『日日草』など10点の複製画が展示されました。
大橋さんは笠懸中学校出身の詩人・童話作家で、2017年には三好達治賞を受賞しています。今年12回目を迎える富弘美術館詩画の公募展の審査員を第1回から努めています。
この日行われたミニトークショーで大橋さんは、「色紙に一言書いて、と依頼されて、考えた末に『花と話せる人になりたい』とすることにしました。富弘さんはそうだったのでは」と話しました。それを受けて、富弘さんと小中高の同級生であった聖生館長は、「彼は創作活動が人生で、花に生かされてきた。二人とも花の神秘を感じているのでは。また、故郷で自由に遊びまわった経験が生きる源となり、富弘を生かしたのでは」と話しました。そして大橋さんは、「実家は農家、野山で夏も冬もいっぱい遊んだ。悩むことが多かったが、それに支えられ生きてこられた。50歳のある日、マーガレットを見ていて、朝と夕での変化に気づき、ひとごとと思えなくなった。その時から花に関心を持つようになった。花の神秘をこらからも追い求めたい」とトークを締めくくりました。
会場では、富弘美術館ミュージアムショップによるグッズ販売と、大橋さんの詩集や絵本の販売が行われ、多くの人が大橋さんの著作を買い求め、大橋さんはそれへのサインに大忙しでした。