「バチン、バチン」とすごい音! 〜大きな雹が笠懸を襲う 2024.7.16

雹で穴の開いたカーポート。
収穫直前の野菜も被害。

 日中の気温が上がった7月5日(金)、群馬県東部で発生した積乱雲によりみどり市でも夕立があり、雷雨や突風とともに笠懸町西南部では大きな雹が降り、建物や農作物などに被害が出ました。

 みどり市笠懸町からは北方向、赤城山から前橋方面の空を黒い雲が覆っていました。このようすを認識しながらも、笠懸町の市営鹿団地付近では日常的な夕刻を迎えていました。

 午後7時ごろ、突然に辺りは暗くなり、凄まじい風が庭の鉢を倒し、畑の野菜は強風に振り回されて風にあえいでいました。

 この時点では雲に切れ間があるので、稲光は見えても雨は降らないだろう、強い風あっても雷は来ないだろうと高を括っていました。

 みどり市防災ナビで、午後4時過ぎに竜巻や激しい突風、強い雨、雷に注意と群馬県気象警報が出され、6時53分に竜巻注意情報で落雷、雹、急な強い雨に注意するよう知らされ、状況は刻々と変化していきました。とうとう午後7時半過ぎには、雨に交じり「バチン、バチン」と大きな音を立てて雹が降り始め、雷が鳴り響きました。今年の本格的な雷シーズンの到来でした。

 カーポートの屋根や車の屋根、ガラスは大丈夫かと外のよすをうかがいましたが、辺りが暗くてよく見えません。雹の大きさも確かめられませんでした。車を守ろうと毛布を持ち、外に向かおうとすると、玄関で、「やめて、車より命だよ」と家族に止められました。

 「大きな災害になりませんように」「早く止んでほしい」と、家族で顔を見合わせ待ちました。雹の降る音は15分ほどで聞こえなくなりました。しかし外の畑や道は泥水に覆われて一面沼のようで被害がなかなか確認できませんでした。

 翌日外に出ると、家庭菜園の野菜は倒れ、枝が折れ大きな葉は破れ、収穫前の野菜は見たことのないような裂けた傷が残っていました。西鹿田地区の友人から、「雹害で里芋の葉もボロボロになり、自慢して食べてもらおうとしていた収穫前のスイカも小さなスイカも割れてしまって今年はもうだめだ」と、割れしまったスイカが届きました。「笠懸地域では場所により雹害の差があり久宮がひどい」と阿左美地区の農家の方は話していました。

 このほか目撃談では、「車の屋根がぼこぼこだった」「カーポートの屋根に大きな穴が開いるのを幾つも見た」「鹿の学校前地域が特にひどいようだ」と話す人もいました。雹については「テニスボールほどの大きさだった」とか「うちの庭にはゴルフボールほどの白い塊が止んだ後に幾つも残っていた」と話す人もいました。地域により差があり、正確にはわかりませんが、これまであまり経験したことがないような大きな雹が降ったのは確かなようです。

 

 

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