「モンベル」と連携してみどり市の魅力を発信 2024.5.21

モンベル代表取締役会長兼CEO・辰野氏と須藤市長(モンベル大阪本社にて)。
会員特典ガイドに掲載されるみどり市特集。
拡大する)(WEBページはこちら

 みどり市は4月1日、総合アウトドアメーカー「モンベル」(大阪市)のフレンドエリアに登録しました。今後、モンベルと様々な分野で連携して自然豊かなみどり市の魅力を発信する取り組みを行い、交流人口の増加や市民の郷土愛の醸成などを目指します。2年後には環境スポーツイベント「SEA TO SUMMIT」を関東で初開催したいとしています。

 モンベルは、登山をはじめとするアウトドア用品の製造・販売からアウトドアイベントの企画運営などを手がけるメーカーで、子どもからシニアまで幅広い年代から支持を受けていて、国内直営店は125店舗、有料会員は113万人といわれています。

 モンベル・フレンドエリアは、モンベル有料会員向けの冊子やWEBページを通じて地域のPRができる仕組みです。県内では片品村、みなかみ、神流町、みどり市、浅間山北麓の5地域が登録されています(5月17日現在)。会員向け冊子には、地域ごとに「アクティビティ&見どころ」「エリアの紹介」「エリア内のフレンドショップ」がまとめられていて、アウトドア志向の人たちの興味を引きそうな内容となっています。フレンドショップではモンベルの会員証を提示すると入場料が割引されるなどを特典があります。冊子は5月中に会員に送られるということですが、WEBページではすでにみどり市がフレンドタウンとして掲載されていて、だれでもその内容を見ることができます。

 みどり市はこれまで、「自然資源をうまくPRできていない」ことや「来てくれた人がお金を落とさない」ことなどを課題としていました。今回、ブランド力があり、地域・自治体との連携実績のある、また、環境保全や災害時連携などにも取り組む民間企業のモンベルと連携することで、様々な分野で新たなコンテンツを造成して情報発信し、新たなファンの獲得とみどり市への誘客につなげたいとしています。実施に当たっては、行政だけではなく、地元の民間事業者や観光団体、市民にも参加してもらい、三者で連携して取り組むとしていて、そのことを通じて市民の郷土愛の醸成、行政職員や市民の士気向上などの効果も期待できるとしています。市の担当者によると、発表してから市民や事業者から「楽しみだ」という声が多く聞かれているということです。

 市では、この秋にはモンベルと包括連携協定を結ぶ予定で、今年度は「エコトラックルートマップ」(トレッキングやサイクリングなど“人力による移動”のためのガイドマップ)作成に向けたルートの調査・整備を行い、サンレイク草木がリニューアルオープンする令和8年度には、環境スポーツイベント「SEA TO SUMMIT」を誘致したいとしています。これは、「海・里・山のつながりに思いを巡らせながら自然を体感」し、自然の大切さについて考えるイベントで、環境シンポジウムとアクティビティ(カヤック・バイク・ハイクなど)を組み合わせて行われます。開催されれば関東初となります。

 みどり市のPRとともに、市民も自分たちの住む地域や自然を見直す機会になるような、そんな取り組みになることを期待したいと思います。

 

 

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