笠懸公民館で利用者懇談会、テーマは“集う・学ぶ・結ぶ” 2023.12.5
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交流ホールで行われた全体会。 |
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グループに分かれての意見交換。 |
笠懸公民館の利用者懇談会が笠懸公民館と笠懸公民館利用者の会(上山利夫会長)の共催により11月25日(土)、笠懸公民館を会場に行われおよそ30人が参加しました。
これまで懇談会は利用者による話し合いの中でより使いやすい公民館にするための話し合いを行ってきました。しかしコロナ過で3年ほど懇談会を行うことはできまず、その間に公民館の利用者数の激減に伴い、公民館の目的やルールについての意識が希薄になってきました。これを受けて同会では、「公民館てどんなところ、つどう・まなぶ・むすぶ」といった公民館の根本を見直すことをテーマとして開催しました。
最初に行われた全体会で、「公民館は誰もが勉強できる、大人も使える学校。公民館に勝手に集まり勝手に帰る、というだけでなく、『つどう・まなぶ・むすぶ』の3つをいかに連携するかが公民館の課題であると同時に利用する側の課題。今回は、なぜ公民館が無料で使えるのか、皆で考えてほしい」と投げかけました。
その後10人ほどのグループ3つに分かれ、それぞれ話し合いを行った後にもう一度集合して報告会を行いました。その内容を列挙すると、「集まって話ができる便利なところ」「教育施設なので無料が当たり前と思っていた」「みどり市以外は有料が多く、今は全国的にそういう傾向になる。笠懸公民館は無料、地域の人誰もが無料で使える施設」「初心者講座を行ってサークル化したところもある」といったものや、「無料を貫いていく笠懸公民館は大事、何か新しい企画を考えるのも大切」というものもありました。このほか、「公民館を盛り上げたいというところでは、楽しいということが大切。楽しんでみんなが集まり学んでいこうよ」というものや、「サークル同士でコラボレーションをしていこう、音楽やダンスなど。利用者の会は公民館を通じてそういうことについてアンケートを取り、新しい取組に繋げてほしい。コラボレーションがつながっていけば文化祭などでも取り組める」などといったものでした。
このほか、講師に支払う金額が私塾かどうかについても話し合われ、「先生との間に信頼関係があるので問題はない」という意見や、「公民館は無料で使える施設だからこそ、公民館を利益目的の場所にしてはいけないことをもう一度考えてほしい」という意見もありました。
公民館で得られた知識をどのように社会還元するのかが問われるところですが、利用者懇談会に参加する団体は公民館に対する認識や意識が高く、囲碁教室を開催したり、舞踊や音楽の発表などを通じて地域とのつながりを実践している団体やサークルが多いように見受けられました。