今年度の事業計画などを審議 〜第1回公運審 2023.7.18

 

 みどり市公民館運営審議会の今年度初会議が7月5日(水)、大間々町の多世代交流館で開かれ、昨年度の公民館事業の実施状況報告や今年度の運営などについて協議が持たれました。

 この日は第1回目の会議ということで、協議に先立ち選出団体の役員の入れ替えにより新委員となった2人(学校長枠の宮ア勝義さん・P連枠の富所哲平さん)に委嘱状が交付されました。なお、富所さんはこの日は欠席でした。

 議事では、昨年度(令和4年度)の公民館の事業実施状況が報告されました。全般的に公民館では、コロナ禍で鈍っていた利用者が微増ながら戻りつつあることや、講座や各種事業も回復傾向にあることが報告されました。具体的には、笠懸公民館では、2020年度に利用回数で2,616回、利用人数で33,135人まで激減していたものが、昨年度は回数4,687回・人数75,892人まで戻り、グループ・サークルの利用も回復傾向にあるとのことです。2016年度の回数6,142回・人数99,292人には、まだだいぶ開きがあるようですが、このように公民館利用者が増加していることは、コロナ禍で壊れた地域の人づくりが回復傾向にあるものとして喜ばしい事柄です。

 この傾向は大間々公民館も同様で、昨年度は利用回数で2,755回、延べ人数で23,310人でしたが、今年度は事業も広く展開し、公民館利用もずっと増えそうだとしています。しかし、多世代公民館が公民館機能を備えてから間もないことから、“大間々公民館”としての認知不足が当面の課題となっているとのことです。東公民館では、コロナ以前から地域の人口減少が大きな問題となっていて、利用回数、延べ人数とも大間々の20%にも満たない程度です。地域の高齢化、人口減少をくい止める手立てが何よりも急務のようです。

 令和5年度の事業計画では、新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置づけが変更されたことに伴い、コロナ前に行われていたいろいろな事業が復活し、順次行われそうです。笠懸公民館では、地域文化祭が10月14〜15日に行われ、家庭教育学級は全16回、高齢者大学は全7講が開かれる予定で、こども祭りや公民館大会、公民館大掃除なども実施される方向で検討されているようです。しかし、いまだ公民館がワクチン接種会場となっていることから、利用者の会が中心になって行っているロビー活用事業のいこいの広場は未だ開催が難しいようであり、公民館を利用する団体やサークル、地域住民との交流を図るバーベキュー大会も開催は流動的とされています。

 協議事項では、令和5年度の審議会の活動や専門委員会の割り振り、3館合同事業などについて協議され、審議会は年6回の開催とし、専門委員会は笠懸部会5人、大間々部会9人、東部会4人の体制が確認され、3館合同事業は公民館大会の進捗やコロナウィルスの感染状況などを勘案しつつ、実施する方向で取り組むとされました。

 第1回の公運審は淡々と審議され平穏のうちに閉じられましたが、取材の立場からとすると若干の物足りなさが感じられました。地域課題や学習課題を取り上げ学習に繋げるのが公民館であり、その運営を審議する公運審がこのように安寧に流れて良いのだろうか、もっと侃々諤々(かんかんがくがく)の議論があっても良いと感じる第1回みどり市公運審でした。

 

 

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