ウクライナ避難者が感謝の気持ちを家庭料理で伝える 2023.6.27

須藤市長も参加して行われた“感謝を伝える会”。

 ウクライナからみどり市に避難しているウクライナ避難者5人が、避難から1年が経過した6月17日(土)に笠懸公民館で「感謝を伝える会」を開催し、みどり市ろう者協会や支援チーム、支援団体、報道各社など30人にウクライナの家庭料理を振る舞いました。

 避難しているのはボスコ・ボロジミールさん(48)、シドルチュク・オレクサンドルさん(53)、ヤネンコ・アンドリューさん(42)、ユティッカ・マリーナさん(39)、ヤネンコさんの長男で8歳のエゴール君の5人。彼らはロシアのウクライナ侵攻の影響をうけ、みどり市ろう者協会をはじめとする支援チームの協力で大間々町の市営住宅で避難生活をしています。

 ボスコさんらは、「支援してくれる人たちにお礼をしたい」との思いから感謝の会が催されました。振る舞われたのは、ポトフとすりおろしたビーツとピクルスを和え、サワークリームを加えたビーツのサラダ、ビーツをサンドイッチ状にした焼き菓子の3品。ポトフはジャガイモやニンジン、トマトなどを煮込んだもので、味付けはコンソメ程度とのことです。サラダもサワークリームがかかっているものの、塩分などを加えているようすはなく、ともに素材の味を楽しむ料理でした。なお、須藤市長は夫人とともに早くから公民館の調理室に入り、ビーツをすりおろすなどの調理を手伝い、ビーツで手を真っ赤に染めていました。

 食事のあとで、避難者を代表してあいさつをしたボスコさんは、「皆さんに謝りたい。日本に来てから3か月は閉じこもり生活をしていました。支援していただいたのに何もできなかった。その後、安心して生活できるようになったのは皆さんのおかげです。ありがとうと言いたい」と述べました。

 

 

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