みどり市がコンテナホテルと災害協定結ぶ 2023.4.4

調印を済ませた岡村社長と須藤市長。
コンテナホテルを見学する須藤市長。

 みどり市は3月28日(火)、市内笠懸町阿左美でコンテナホテル「HOTEL R9 The Yardみどり」を運営する株式会社デベロップ(本社=千葉県市原市)とみどり市笠懸庁舎で「災害時における移動式宿泊施設の提供に関する協定」を締結しました。

 このホテルはコンテナを改装したもので、1室の広さはダブルルーム・ツインルームともに13u、ベッドの他に冷蔵庫や電子レンジ、Wi-Fiなどが備えてあります。特徴的なのは、各室が台車の上に乗っていてトレーラーで牽引して移動することが可能なことです。

 須藤昭男みどり市長は、「みどり市は宿泊施設が少なく感謝している。災害時の避難場所は体育館や公民館などになるが、レスキューホテルとして協定を結べることに感謝しています」と話しました。またデベロップの岡村健史社長は、「過去7度、レスキューホテルとして出動しています。災害は突然やってきて、出動時には電気と上・下水が必要。電気と水道は確保しやすいが、長期になると下水の設備が問題となることから、行政とコミュニケーションを取っていきたい。有事の際はビジネスホテルが使えるということで喜んでいただいている」と述べました。

 調印後、関係者や報道陣は県道桐生伊勢崎線阿左美下原交差点から100mほど桐生よりの現地に移動し、5月に開業予定のコンテナホテルを見学しました。居室内はコンテナのイメージは全くなく、上質なビジネスホテルといった趣きです。

 「コンテナはすし詰めの荷物を入れて、さらに何段も重ねて海を渡るもの。強度には問題がありません。また、隣の部屋が離れているため、通常のビジネスホテルよりも静かです」という説明を聞いた須藤市長は、「中は十分に広いしコンテナとは思えない。お客様に自信を持ってお勧めできる」と話していました。