より良い紙面を目指して 〜館報編集委員らが勉強会 2023.4.4

講演をする桐生タイムス社の高橋記者。

 年度末の3月28日(火)に、桐生タイムス社から高橋洋成記者を招いて、「これからの『かさかけ公民館だより』を考える」と題した館報協力委員の研修会が行われました。受講者は館報協力委員のほか、Webタイムスのメンバーや団体の広報担当者ら総数12人でした。

 笠懸公民館の事業や学習情報、地域情報などを収集し、市民に広く伝える役割を持つものが『かさかけ公民館だより』です。そしてそれを支えているのが館報編集協力委員会。委員会では、広報の良し悪しには企画力とともに委員のスキルアップが欠かせないとして、不定期ながらも年1回の研修会を開いて研鑽を積んでいます。

 講演では、参加者がまったくの素人ではなく、ふだんから取材をしたり写真を撮ったり、記事を書くなどの紙面づくりに取り組んでいる経験者であることや、昨年にも同趣旨の講演会を開いて来たことなどから、「記事の書き方」や「写真の撮り方」「5W1Hの大切さ」「主語と述語を近づけること」といった新聞づくりの基礎的内容はかいつまんで紹介する程度に抑えて、今回は「見映えのする紙面・見応えのある紙面」はどういうのもかを中心になりました。

 『かさかけ公民館だより』は、全国公民館報コンクールで奨励賞を2014年2016年と2回連続で受賞し、2020年には銀賞、2022年には特別賞を受賞していて全国で高い評価を得ており、今回はこれを題材に取り上て話が進みました。総評では、「レトロ感あふれる昔ながらの“新聞スタイル”の体裁で、内容も充実している」「記事が硬軟さまざまあって、読むのが楽しい」などの点をを挙げる一方、「現在の体裁、内容ではこれ以上の工夫が難しい」「変化させるには何かを捨てる必要がある」「全体的に渋いイメージだ」といった課題を示しながら、1面の表紙に大きな写真を配置したり、写真をたくさん使って季節感や住民の表情を取り上げたインパクトのある紙面構成にしたりすることや、紙面にメリハリを持たせるために横組みやハコ組を活用すること、独自の企画もの・特集ものを企画して、“ありました”的な事後報告的記事だけで紙面を埋めないことなどを提案しました。良い紙面づくりは市民による編集体制には高いハードルといえそうですが、これまで館報編集委員のスキルは確実に向上している模様で、評価も上がっていることから、これからの館報がたのしみです。

 講演では最後に、令和4年2月から公民館で始めたインスタグラムと紙面との連動の可能性を指摘するとともに、次回の講習会は記事の書き方ではなく写真の撮り方をプロの写真家に習うのも一考に値するかもしれないと述べ、1時間ほどの講演会を終えました。