百品神社のどんど焼き 〜すっかり地域の行事に定着 2023.1.17

“良い年になりますように”願いを乗せて勢いよく燃える炎。

 みどり市笠懸町鹿の百品神社恒例のどんど焼が、1月8日(日)午後2時から、神社西の通称大田んぼで行われました。平成21年から始められ15回目を迎えます。

 どんど焼は、門松やしめ飾りによりお迎えした歳神様を、それらを焼くことで炎と共に天に送る小正月の行事として全国各地で行われていましたが、最近ではあまり見なくなりました。

 年末の寒波でいつもより雪の白さが目立つ赤城山を背に、比較的穏やかな晴天のもと、暮のうちに同神社の氏子8人の手によりたてられた青竹のやぐらの中には、地域の人たちが持ち込んだお札や熊手、しめ飾りなどが溢れんばかりに納められ、やぐらは赤城下ろしに吹き曝されすっかり枯れています。小さな子どもを連れた家族連れをはじめ200人近い人たちが見守る中、高橋秀年神職の祝辞奏上などの神事の後、会場に来ていた年女の太田邦子さんと高草木由紀枝さん、神社役員の近藤春彦さんが玉ぐしを奉納し、3人によりやぐらに火が点けられました。

 一気に燃え上がった大きな炎と竹の割れる音に周りの子どもたちは驚きの声を上げていました。「地域に根ざす行事にしたい」と願って神社役員の人たちにより始まったどんど焼きですが、最近では少し離れたところから来る人も増えているようです。子どもたちもたくさん来ていて、故郷の行事の一つとして思い出になるのではないでしょうか。