阿左美アンダー、半年遅れで供用開始 2022.12.27

供用を開始した阿左美アンダー。

 阿左美バイパス拡幅のため改修が進められていた阿左美アンダーの車道部分が12月20日(火)、工事関係者や警察署、地元区長らが見守るなかで信号が点灯し、共用を開始しました。

 阿左美アンダーは、上を通る道路が拡幅されることからトンネルになる部分を延長する必要がありました。また、これまではトンネルが途中で曲がっていて、壁面に接触する車が多数ありました。このことからトンネル部分を直線にし、北側出入り口を20mほど西に移動させる工事になりました。

 工事着手後に桐生警察署から、交互通行の信号を撤去し一方通行にする旨の通達が地元区長らに伝えられました。これを受けて地元区民からは、これまでと同様に信号をつけた交互通行とするよう強い要望が上がり、昨年12月に地元説明会を計画した際に「検討する」と方針転換がされていました。

 当初は今年5月末の完成を目指していましたが、桐生警察から「信号をつけるのには南側出入り口の道路の改修が必要」といった新たな条件が提示されたことや、関連する道路の下水道工事が遅れるなど、様々な要因があり、当初の予定から半年遅れの供用開始となりました。なお、歩道部分についてはすでに11月末から通行可能になっていて、道路工事で雑然としたなかで県道を渡り笠懸東小学校に通っていた子どもたちの安全性は向上しています。

 今後、これまであった旧阿左美駅から阿左美アンダーに通じる階段は塞がれることになります。また、東武桐生線の高架橋への道路と県道(阿左美バイパス)に架かる歩道橋は撤去されることになりますが、時期について桐生土木事務所は、道路拡幅の進捗状況を見たうえで「笠懸東小学校と相談の上で決める」としています。