笠懸まつり、3年ぶりに開催 ボートレース桐生を会場に 2022.11.8

ステージで披露された八木節。
子どもたちに人気だったシャボン玉のパフォーマンス。

 第27回笠懸まつりが、会場をこれまでの笠懸グラウンドからボートレース桐生に替えて11月5日(土)に行われました。コロナ禍で3年ぶりの開催です

 会場の変更理由は、入場口が限られることからコロナ感染対策が行えることのほか、ボートレースの観覧席にはひさしがあることから雨天での対応がしやすくなったことがあげられています。また、開催時期が8月から11月に変更になった理由としては、会場が借りられる時期が11月上旬しかなかったことによります。

 まつり会場は観覧席に沿って設けられたため南北に長くなり、中央付近にステージが設けられました。そのステージでは子どもダンス八木節をはじめ、IGNIS DE ORNIS(シルク・ド・ソレイユで活躍した経験を持つ)によるアクロバットパフォーマンス、横町神楽、笠懸音頭、八木節が披露されました。また、子ども広場では竹灯籠作りやシャボン玉のパフォーマンスが行われ、無数のシャボン玉を追いかける子どもたちの笑顔が印象的でした。

 来場者は7,000人ほどで、正確な比較はできませんが、笠懸グラウンドで行われた当時と比べると半減したようです。以前の笠懸まつりは行政区ごとの出し物があったり、子ども八木節や婦人会、親老会、市内企業のパレード、商工会青年部の神輿などがありましたが、コロナ禍の影響で子ども八木節の練習ができなかったことも響いて、これらの参加は一切ありませんでした。その影響か、各区のテントには区の役員と八木節や横町神楽の出演者が散見される程度で、中には誰もいない区もありました。

 笠懸まつりの初期には、地域と行政、商工会が笠懸まつりを模索し継続してきました。今回は、準備期間が少なかったことやコロナ過で2年間祭りが行われなかったこともあって、祭りができたことで良しとすることもできるでしょう。しかし、地域の存在が希薄で、今後の笠懸まつりの方向性がどうなるのか気になる祭りでした。