3年ぶりの“笠懸の武技”に多くの人出 〜ひまわりまつり 2022.10.18

的に命中すると大きな拍手が送られました。
ひまわりは祭りから少し遅れて見ごろに。

 前日までの雨も上がり、曇りがちながら秋が感じられる過ごしやすい一日となった10月8日(土)、みどり市笠懸町鹿吹上地区の「ひまわりの花畑まつり」会場で恒例の流鏑馬が行われ、駆ける馬上から矢を射る「笠懸の武技」を多くの来場者が楽しみました。

 ひまわりの花畑まつりは、26年前の1996年、地元の「上鹿田むらづくり推進協議会」が遊休農地に種をまいたことから始まり、今では約20万本のひまわりが一帯を黄色く染め上げるこの時期に「ひまわりの花畑まつり」を開催していて、地元にすっかり定着した事業となっています。

 残念ながら今年は肝心のひまわりの開花が不調でした。例年通り、お盆の前に種は撒いたそうですが、天候の影響で発育が悪く、祭り当日には満開とならず、まだ2分咲き程度。花の黄色よりも葉のみどりが一面を覆っている状態で、自然相手の事業の難しさを痛感させます。関係者は「来週(15日)頃が見頃になるのではないかと思います。またその頃お越しください」と申し訳なさそうに話していました。

 花はイマイチでしたが、会場は駐車場所を探すのに苦労するほどの混雑を見せており、前出の関係者は、「コロナ前と同程度の人出となっている」と話していました。人々は日々の閉塞感からの解放の機会を待っていたのかもしれません。混雑は花畑だけでなく、会場に設けられた地元特産物の販売所や蒸かし饅頭、みそおでんなどの模擬店、吹き矢のイベントなどには長い列ができていました。

 祭りの一環として行われている地名の由来とも言われる「笠懸の武技」ですが、ここ数年はコロナウィルス蔓延の影響で中止となっていて、今年は3年ぶりの開催となりました。久々の流鏑馬ですが、昨今ではネット情報などを通して広く知れ渡っていたようすで、駐車場では熊谷や前橋、高崎などの遠方ナンバーの車も見受けられました。待望の笠懸武技では落馬などもあって武技の難しさを映し出していましたが、矢が的に当たるたびに会場からは大きな拍手が沸き起こっていました。

 祭り当日には早すぎたひまわりですが、関係者の予想通り6日後の14日(木)には一斉に誇らしそうに咲いています。ようやく花の見ごろを迎えたようです。