10月8日、輝く木星が十三夜の月と接近します 2022.10.4

コンパクトデジカメで撮影した木星(9/30)。右上にガリレオ衛星のひとつが写っています。
10月8日の十三夜の月と木星(AstroArts Incのホームページより )。※拡大して見る。

 今年は夏からずっと夜になると雲が広がり、なかなか星空が見えなかったのですが、最近ようやく星を見ることができます。日が沈んで暗くなると、東の空にひときわ輝く星に気がつきましたか。木星です。10月8日(土)の夜は十三夜の月と木星が接近します。

 木星は太陽系で最も大きな惑星で、およそ13か月に一度、太陽-地球-木星が並び(衝というそうです)、地球に接近します。最近では9月27日(火)だったそうです。つまり、この日からまだ何日もたっていないので、太陽が西に沈むと木星が東の空を上りはじめ、夜のあいだ中、非常に明るく輝く(マイナス2.9等級)木星を見ることができます。月や人工衛星を除けば夜空で見える天体の中で最も明るいそうで、すぐに見つけられると思います。もちろん、雲が出ていなければですが。

 そして、地球も木星も公転軌道が少しだけ楕円なので、接近距離は毎回同じではなく、今年は1951年以来71年ぶりの大接近だそうです。また、このあと今回以上に地球へ近づくのは2129年、107年後ともいわれています。

 その木星が10月8日(土)の「十三夜」には月と接近するので、ぜひ夜空を眺めてみてください。今年、十五夜の月を見た人は必見です。