3回目を迎えた岩宿駅周辺まちづくりワークショップ 2022.10.4

各グループが話し合った内容を発表しました。

 岩宿駅を核としたまちづくりを考える「岩宿駅周辺まちづくりワークショップ」の第3回が9月29日(木)、笠懸公民館で開催されました。

 4回に分けて行われるワークショップの第3回のテーマは、岩宿駅周辺の具体的整備イメージを検討するものとして行われました。開会前に新井巌委員から、「桐生公設市場は桐生市の所有であり、桐生市議会を逆なでするものではないか」という発言がありました。これに対して事務局からは、「市民の意見であり、桐生市に配慮して資料をまとめる」との説明をした上で討論が始まりました。

 まちづくりの方向性では、「いつでもわらいが絶えない充実したくらしができるまち」「Greenでほっとなまち岩宿」「ゆったり紡ぐ、場と歴史」「来て・見て・発見!なっから沼れる岩宿」の4案が事務局から提案されました。4グループの多くはこれらについて討論がされましたが、「どれも抽象的に過ぎる」とキャッチフレーズを検討することに疑問を投げかける意見もありました。

 具体的な整備計画では、北口の整備を短期の計画として事務局提示案の検討に入りました。提示された案は大きく分けて、駅への進入路を現在の交差点から50mほど東に移動させたA案と、現在の交差点を改良したB案で、それぞれにイベントなどに利用できる多目的スペースの有無が主な違いです。これについては、以前に付近住民を対象に説明会が開かれたものの、「使いにくい」と不評をかった経緯がありますが、これについては説明がないまま、「どれが良いのか」という議論が進められました。

 岩宿駅については、「橋上駅にして南口にも改札を設けるべき」との意見が多く出されていますが、駅舎そのものに手を加えるのは予算規模も膨らむため長期の計画になっています。このことから、「最終的に橋上駅を目指すなら、北口にコストをかけても駅舎の工事に着手する際はもう一度北口の整備が必要になる。今はできるだけ少ない予算でできる方法を選ぶべき」という意見もありました。

 岩宿駅北口の整備を進める背景には、県道(旧国道50号)の拡幅計画があり、これに伴って駅への進入路の計画を立てる必要があります。その場合、駅前の交差点から桐生(阿左美沼)方面に向かう場合、踏切が狭く改善の必要があります。これについては深く話し合われませんでしたが、「踏切の位置を桐生駅方面に移し、線路と立体交差にしてはどうか」「県道に格上げすることはできないか」などの意見が出されました。

 ワークショップで住民が討論する時間は毎回1時間から1時間半程度で、これまでの3回を合計しても4時間前後です。少ない時間でワークショップの答えを出すために、事務局でまとめたものに対して議論を進めることにならざるを得ません。確かに住民も参加した意見ではありますが、住民発議の意見なのかというと違うように思えてきます。次回のワークショップは11月24日(木)で、短期5か年の整備計画案を検討することになっています。事務局はどのような案を提案してくるのか注目されるところです。