アンコールは『ひまわり』のテーマ 〜PALで群響コンサート 2022.8.16

吉田孝さんのトークも軽快に。

 8月6日(土)午後3時から、みどり市・みどり市教育委員会・(一財)自治総合センター主催の宝くじ文化公演「群馬交響楽団オーケストラで聴く懐かしの映画音楽U」がグンエイホールPAL(笠懸野文化ホール)で開催されました。

 会場は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来館者に館内でのマスクの着用、客席内での会話の自粛、ステージへの声かけの禁止、客席は最前列と2列目を空席にしたほか席を一つ置きに空けて行われました。また、入場に際しては、検温とチケットの半券に氏名・連絡先を記入しました。終演後は混雑を避けるため、退場誘導の指示が行われました。客席は500人弱でほぼ満席でした。

 群馬交響楽団の編成は70人。豪華なオーケストラ・サウンドによる懐かしい映画音楽のプログラムは、『80日間世界一周』で幕を開け、昭和30年代の『荒野の七人』や、スティーブン・スピルバーグ監督のリメイクで話題の『ウエスト・サイド物語』)など6曲が前半で演奏され、後半は『オペラ座の怪人』などの3曲が演奏されました。終演後には大きな拍手が会場一杯に響き、アンコールとして1970年公開の映画『ひまわり』が演奏されました。

 指揮者の竹本泰蔵さんは、1977年開催のカラヤン・コンクール・ジャパンで第2位に入賞し、現在は名古屋芸術大学特別客員教授。特に映画音楽の分野での活躍がめざましいということです。ナビゲーター・吉田孝さん(群馬県出身、ナレーター・声優)が軽妙に進行し、「ここの会場は、北関東一の音響だそうで、CD収録がたくさんされています」とホールの音響にふれたり、地元の人が喜ぶフレーズや『パリのアメリカ人』の演奏では、「このホールが一瞬にしてパリの街角になりましたね」と気分を盛り上げていました。吉田さんが、「このホールは初めての方は挙手を」と尋ねると挙手をした人はおよそ30人くらいでした。

 大間々町から来たとい男性に話を聞くと、「私は後期高齢者になりました。群馬交響楽団の演奏は今日で2度目です、1度目は昔、中学校の体育館で聞いたことがありました。いい演奏会でした」と、感激しているようすが伝わってきました。

 宝くじ文化公演は、(一財)自治総合センターが、宝くじの社会貢献広報事業として、地域の人々に上質な音楽、演劇及び文化に関する講演会等を提供し、明るいまちづくりなどコミュニティ活動の充実・強化を図ることにより、地域社会の健全な発展と住民福祉の向上に寄与することを目的として行われています。地方公共団体と(一財)自治総合センターで協議により決定し、地方自治体ごとに同一公演を2カ所で公演しています。令和4年度は25公演、50か所で開催されるそうです。

 今回、“パートU”とあるのは、昨年度玉村文化会館と洋泉大泉文化むらの2か所で公演が予定されていましたが、洋泉大泉文化むらの公演がコロナ感染症の影響で中止となり、今度は洋泉大泉文化むらとグンエイホールPALの組み合わせでの公演を開催する企画になったことから名づけられたそうです。