現代っ子も勾玉が大好き 〜笠懸東小で岩宿体験学習を開催 2022.7.12

「ゆっくりでいいよ」、ボランティアがアドバイス。

 7月1日(金)、笠懸東小学校の6年生83人が総合学習の授業で、勾玉づくり、石器づくり、アンギン編みを体験しました。講師は、岩宿博物館の職員と友の会のボランティア11人が務めました。

 希望の多かったのは勾玉つくりは多目的室で行われ、42人が参加しました。古代のアクセサリーは今の子どもたちにも人気があるようです。アンギン編みは図書室で行われ、コースター製作を15人が体験しました。ケタ(織機のようなもの)に麻の横糸を止めて、横糸に縦糸の色糸をコモヅチ(糸巻きのようなもの)に巻き付けて交互に移動して織ります。慣れない作業に悪戦苦闘していましたが、「生まれて初めて作るので、間違えてもやり直しができるから、ゆっくりで大丈夫」とボランティアの人から声をかけられていました。「うちのお姉ちゃんも、アンギン編みをしました」と嬉しそうに話す子もいました。先生は、「子どもたちは今日を楽しみにしていました」と話し、「世界にたった一つの作品ができあがったら、記念の写真を撮影しましょう」と声をかけ、子どもたちと記念撮影をしていました。

  岩宿博物館では、展示の中心となる岩宿時代の石器の理解を深めてもらうため、“地域に根ざした博物館”として体験学習に取り組んでいます、平成12年には、笠懸東小学校の総合学習に年間を通じて取り組み、企画展「よみがえれ、古代人」を共催して以来の恒例の授業になっています。