笑顔の輪を広げたい 〜7区婦人会の「にこにこ食堂」 2022.7.5

地区公民館が子どもの居場所、人々の交流の場に。

 6月25日(土)午前11時半から、みどり市笠懸町第7区公民館で「にこにこ食堂」が7区婦人会(会長=手塚裕子さん)の主催で行われました。継続開催をめざすプレイベントとして開催された今回のメニューはカレーライスでした。

 食堂の命名は2回の会議を経て検討し、「にこにこと笑顔で楽しく食事をしながら、人と人の輪を広げましょう」という趣旨がイメージできるようにと「にこにこ食堂」に決まりました。

 オープンの時間になり、お揃いのエプロンを身に付けたスタッフが初めてのお客さんをドキドキしながら待つなか、猛暑にもかかわらずベビーカ―を押して日傘をさした若い女性が、「こんにちは、2年ほど前に図書館の近くに引っ越してきました、今日はようすを見ながら来てみました」と話しながら、手指消毒・体温測定をし、ベビーカ―を玄関に折り畳み、会場の和室に座り、赤ちゃんを座布団に寝かせてゆっくりとカレーライスを食べていました。「かわいい赤ちゃんね、笑っていて全然泣かない」と、スタッフは入れ替わり立ち替わり赤ちゃんの顔をのぞいていました。

 この日、にこにこ食堂に訪れたのは子ども17人、大人9人と食事はできませんが赤ちゃん2人でした。大鍋のカレーはおいしいとお替りをする人もありました。食後、畳で横になり休憩する男性、折り紙をする子どもたちや、駐車場では風船遊びや大きな水鉄砲で30分以上「キャー、キャー」と言いながら水遊びを楽しむ親子がいました。

 にこにこ食堂は、婦人会行事として取組みましたが、継続して定期的に開催するためには、食材・資金の確保が課題になるようです。しかし、会場のようすを見ると、子どもの居場所、地域人々の交流の場所、また婦人会員の地域貢献・生きがい対策の場所になっていました。

 新型コロナ感染予防対策で、地区公民館の行事や夏祭り、敬老祝賀会などが中止になり、地域の交流機会は減少、公民館の施設の利用も減少しています。7区公民館は長い歴史の中で維持管理されてきた身近で設備の充実した施設です。立地も笠懸図書館や笠懸小学校、笠懸中学校に隣接していて、近くには学童保育所や幼稚園、保育所があります。このため地区行事に限らず利用されている公民館です。