公共施設のあり方を検討 〜桐生・みどり未来創生会議 2022.7.5

桐生商工会議所で行われた会議。

 みどり市と桐生市の市民から選出された委員からなる未来創生会議が6月22日(水)に桐生商工会議所で行われ、公共施設のあり方について話し合われました。

 今回の会議は第2期第3回のもので、会議に先立つ4月18日に委員らは斎場や清掃センター、し尿処理場、消防施設などを見学していました。その結果、特に斎場については老朽化が進み雨漏りがあることや、ロシア製の炉であることから将来的に消耗部品の供給に不安があることなどが話題に上りました。

 桐生市から参加している津久井真澄委員から、越谷市の斎場の例が資料として提出されました、これによると、越谷市の斎場は越谷市・吉川市・松伏町の2市1町がPFI方式で運営しています。PFI方式とは技術力経営能力に優れた民間事業者が特別目的会社を作り、設計・建設運営管理を行うものです。これにより合理化や効率化が図れるほか、建設費や運営維持管理費の低減や財政支出の平準化が期待されます。また、費用の負担割合は均等割と人口割りで算出しているそうです。

 これを受けて他の委員から、「清掃センターなども同じ手法で更新できるのではないか」といった意見も出されました。このほか、「斎場も清掃センターも広大な土地が必要で、老朽化した状況を見ると一刻も早く計画を進めるべき」との声も上がりました。

 両市では4つの共同事業実施に関する覚書(※)を2005年に交わしており、須藤昭男市長は、「負担割合について覚書に基づいて行っていきたい」と述べ、「民間の運営も必要な分野で、財政的に負担の少ない手法にすることで、桐生・みどりがウインウインになるようコミュニケーションを取り合いながら進めていきたい」と話しました。

※覚書・・・みどり市は、清掃センター・常備消防・斎場・し尿処理の施設を持たないことから、桐生市に事業を委託しています。事業の実施方法や内容を変更する場合は両市で協議機関を設置するものです。

 次回の会議は概ね2〜3か月後で、広域観光をテーマに話し合いがもたれます。