今年度はボッチャで交流を! 〜笠懸公民館利用者の会総会 2022.6.7
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交流ホールで開かれれた利用者の会の総会。 |
みどり市笠懸公民館利用者の会(会長=上山利夫さん)の令和4年度総会が6月1日(水)午後7時から、笠懸公民館交流ホールで開かれました。昨年度、一昨年度と新型コロナ感染症の影響で、例年開催している時期を大幅に延期して行われましたが、今年度は群馬県独自の警戒度も「1」に下がり、例年とほぼ同じ時期の開催となりました。
総会に先立ち、利用者の会が公民館の利用団体を対象に行った「コロナ禍での公民館活動に関するアンケート」の結果報告が行われました。このアンケートは、新型コロナウイルス感染症の拡大で公民館が休館したり利用が制限されたりする中、利用団体の活動にどのような影響が出ているのかを把握し、利用者の会や公民館でどのようなことができるかを検討するために行われました。令和3年3月に利用団体164団体を対象に行い、120団体から回答を得て、令和3年度をかけて回答の整理と検討を行い、報告書をまとめました。
アンケート回答当時の状況では、回答した団体のうち20%が「活動停止」、62%が「活動を縮小」と答えていました。また、抱える不安では、「出席者が減少し活動できない」「生きがいの減少」「交流の機会が減る」などと答えていて、公民館の基本となる“交流やふれあい”に大きな影響を及ぼした状況を映しています。アンケートではインターネットやオンラインの活用などにも触れていますが、従来の活動を十分に補完するのは難しい実態もうかがえています。報告書の内容は今後、公民館報にも掲載していきたいとしています。
5議案はすべて賛成多数で承認。上山会長は継続。
総会は、参加33人と委任状71を合わせて104となり、利用団体149の過半数を超えて成立していることを確認した後、議長に笠懸文化協会の手塚忠男さんを選出して行われました。
議案は、令和3年度事業報告、令和3年度決算報告及び会計監査報告、令和4・5年度役員の承認、令和4年度事業計画、令和4年度収支予算の5議案で、すべて賛成多数で承認されました。令和3年度事業報告では、新型コロナの影響で、大掃除や利用者懇談会、いこいの広場(ロビーコンサート)などの利用者の会が力を入れて取り組んできた事業が開催できなかったことが報告され、令和4年度事業計画では、公民館利用者や市民の交流を目的としてボッチャを取り入れたイベントを計画したいとしました。また役員体制では、上山さんを会長とする役員がほとんど留任の形で承認されました。
新型コロナの警戒度が下げられてきた中で開催された総会ですが、出席者同士では「お久しぶりです」「お元気でしたか」というあいさつが交わされていて、人と直接会うことが非常に少なくなったことをあらためて感じさせました。新型コロナによる影響以前からも住民同士の関係が希薄になっていることが指摘されていましたが、新型コロナで人と人が会うことが避けられるようになり、さらに地域の人のつながりが薄くなってしまうのか、すでにそうなっているのかとても心配されます。そのような状況の中もさまざまな模索をしながら、“つどう・まなぶ・むすぶ”を大切にする公民館と利用者の会の今後の取り組みが期待されます。