笠懸公民館の新館長に清水さん 〜職員は1人減 2022.5.24

新館長に着任した清水優さん。
公民館主査に着任した植竹春彦さん。

 すでに5月も終盤に差し掛かり、新年度が始まって2か月を経ようとしています。遅れましたが市職員の人事異動で笠懸公民館に新年度から着任した2人を紹介します。

 まずは新公民館長の清水勝さんです。文化財課長補佐・文化財係長事務取扱からの異動で、公民館勤務は初めてとのことですが、市職のキャリアは十分に積んでいるようす。清水さんは、「ここ数年の公民館はコロナ禍で事業が中止されたり、人との交流が阻害されたりで、その役割を十分に果たすことができてこなかった。今年度はウィズコロナを念頭に、人々が交流できる館運営に心掛けていきたい」と話し、公民館の機能を発揮する方策を探っていくようすを話してくれました。

 もう一人は公民館主査の植竹春彦さんです。市民部納税課長補佐・管理係長兼納税係長事務取扱からの異動で、病いに侵されて後遺症を抱えての現場復帰です。市長部局から公民館に移った植竹さんは、「公民館報の発行や高齢者教室、こどもまつり事業など、仕事が目まぐるしくやってくるのでてんてこ舞いしている。ただいま仕事を覚える真最中です」と話し、戸惑いながらも甲斐甲斐しく業務に向かっていました。

 異動後の事務の分掌も決まり、公民館はこどもまつりや文化際などの各種の事業開催に向けて動き出しています。分掌では、清水館長が館の管理や職員の指導監督など館長としての職務を行い、小室副館長は、公民館運営審議会や公民館大会、利用者の会の事務に関することなどを担当します。植竹主査は、公民館報や高齢者大学、こどもまつりなどを担当し、あわせて子育連や文化協会、地区公民館連絡協議会なども担当団体となりました。高橋主事は、青少年学級や市民講座などを担当し、あわせて婦人会や花の会なども担当団体となりました。

 なお、前館長の中山正之さんは保健福祉部介護高齢課長補佐・介護保険係長事務取扱へと異動し、小林洋行さんは文化財課文化財係長へと昇任、真下愛美さんは総務部総務課付主事へと異動となっています。この結果笠懸公民館の職員数は5人から1人減の4人体制になりました。

 みどり市の公民館人事に関しては、これまで長い間“雑”な扱い方をされてきた疑念が持たれています。館長は長くて2年で、他の職員も数年で異動。昨年は半年で異動となった職員もいました。社会教育の中核施設を支えている職員がこのように目まぐるしく変わっていく現場で、人を育て文化を育て地域を育てることが可能なのでしょうか。ましてや今年度は1人減となりました。地域の実情を知り、戦略的館運営を図るには、かなり難しい現状となっているのではないでしょうか。こうした声はかなり前から叫ばれてきましたが、どうして声は一向に上に届かないのでしょう。