“いちごのタルト”を最後に30年の活動に幕 〜ベルコスモス 2022.4.5

いちごのタルトといっしょに記念写真。

 笠懸公民館の調理室で月に1度、30年以上にわたってお菓子づくりの活動をしていた「ベルコスモス」が3月13日(日)、一番人気で、見て美しく、甘いかおりで食べてもおいしいイチゴのタルトを作ったのを最後に会を解散しました。

 このサークルは、旧公民館時代の1989年から製菓衛生師の資格を持つ松栄千恵先生を講師にして、現在まで、「どこでも手に入る材料で」「家庭でできるお菓子づくり」をモットーに活動をしてきました。サークルの会員は、退会入会が繰返され、解散のときは30代から70代までの9人で、子育て中のママさんや90歳代の親の介護をしている人も先生を含めて3人もいました。運営は、公民館の利用サークルの見本のようで、市内在住・在勤者が中心で、会費は講師料に、各担当は当番制で行っていました。

 また、サークルの魅力はお菓子作りだけでなく、、先生の大きな声と誰にでも公平で飾らない人柄でした。「あーあ、みんなのこの笑い声が聞けるのが最後だね」と先生がひと言。旧公民館当時から会員のMさんが「先生見てください、うちの孫が高校生になりました」とお孫さん2人のバレエの発表会の写真を出して、かつてお孫さんの守りをしながら参加した当時の思い出話をしていました。

 これまで何家族が「ベルコスモス」のお菓子においしさを楽しんできたのでしょうか。コロナの感染予防のため施設の利用ができない期間や、利用時間が短時間に制限された期間もありました。これから、コロナの感染状況が落ち着き、元の生活が取り戻せたとき、家族のために“手づくりのお菓子”を作る公民館の教室やサークルが新たに開設されることを期待しています。

※公民館の調理台が6台のため、サークル会員の人数は10人に限られていました。