“コロナ禍の公民館活動”について答申書を提出 〜公運審 2022.3.29
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笠懸公民館長(右)に答申書を手渡す山崎委員長(左)。 |
平成3年度も押し詰まった3月23日(水)、今年度最後のみどり市公民館運営審議会(公運審)第5回が多世代交流館で開かれ、市内各公民館の事業実施の状況や次年度の運営方針などについて協議が持たれました。また、一昨年11月に出された諮問に対しての答申書を幹事公民である笠懸公民館長に手渡しました。
事業実施の状況や運営方針などは事前に専門部会で大方の協議が済んでいたことから、この日は簡単に報告事項として諮られました。他には、委員の白石鏡子さん(大間々地域公民館利用者代表)が10年以上連続委員としてみどり市から功労者表彰されることや、半導体不足などから未着手となっていた笠懸公民館の電気工事に着工の目途が立ち、4月19日(火)から4月22日(金)までの間、休館して工事が行われることが報告されました。
諮問については、「新型コロナウィルス禍における公民館活動について」と題する公民館長からのものですが、諮問機関でありながらみどり市公運審にとっては初の諮問となりました。委員には初めての体験であり、コロナ禍も災いして答申作業は協議時間も十分に確保できず、スムーズとは言えない状況で推移していましたが、年度末に来てぎりぎり仕上がって提出に至ったものです。
答申書では、「当たり前だった公民館活動が、新型コロナウィルスの感染拡大により思うように行えなくなり、公民館での『つどう・まなぶ・むすぶ』ことの大切さを改めて実感している」と述べた上で、「様々な工夫を取り入れながら、これまでに近い形で公民館活動ができることを望む」とし、ワクチン接種のさらなる促進や新しい生活様式の徹底、利用基準の策定、オンラインなどの情報通信技術の活用促進、コロナ禍の状況に応じた事業の実施など、数々の提案を掲げ、「いろいろな情報を発信しながら、すべての市民が公民館の活動が楽しく、待ち遠しいと思うように、さらなる活発な公民館運営を期待する」と結んでいます。
これを受けて笠懸公民館長からは、「自分は次年度、人事異動で他の部署に移りますが、答申書は市民の貴重な意見として次の館長に確実に引き継ぎます」と述べるとともに、併せてコロナ禍の委員の答申作業に感謝の意が表されました。
審議会の開催はこの日が委員任期最後となったため、それぞれが2年間の任期を振り返り、感想を話しました。委員長を務めた山崎君明さんは、「答申書が提出でき、皆さんに感謝している」と肩の荷を下ろせた思いを述べ、他の委員さんからは「答申作業は貴重な体験だった」「職場にいたのでは気付かない数々の経験をした」「公民館活動の大切さを知った」「大会やイベントがほぼできなかったのが残念」などの意見が話されたほか、大間々の委員からは「笠懸は公民館が日常の中にある。大間々もこれをお手本にし、力を借りたい」などと、地域差について述べる意見も出されていました。
毎年同じようなことが審議され、公運審もマンネリ化、形骸化の傾向が指摘されていますが、今回の諮問はこれに一石を投じる効果もあったようで、委員各自にとっても貴重な体験となったようでした。
4月から公民館は人事異動で職員もある程度変わり、委員も新たに選ばれ、一新して再スタートとなります。リセットされても、公民館は今後も社会教育や地域コミュニティの中核として、変わりなく活発であってほしいものです。