ウクライナとロシアの絵本を集めてみました 〜笠懸図書館 2022.3.8

ウクライナとロシアの絵本、脇には戦争を考える児童向けの本が並んでいます。

 笠懸図書館のカウンター近くの特設コーナーにウクライナとロシアの絵本がいっしょに集められて並んでいます。ウクライナ民話の『てぶくろ』やロシア民話の『おおきなかぶ』もあります。その脇には戦争を考える児童向けの本も置かれています。

 「『てぶくろ』借りる!」。母親といっしょに来た女の子が、暖かそうな手袋にウサギが潜り込んでいる表紙の絵本をとって借りていきました。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のニュースが毎日何度も流され、世界中で、そして日本でも「戦争反対」「平和を」の声を上げる人々のようすが伝えられています。テレビのニュースで、書店がウクライナとロシアの絵本を集めたコーナーを作っているのを見た森館長が、「図書館でできることはないだろうか」と職員に提案し、3月3日(木)からカウンターの近くにウクライナとロシアの絵本を集めた特設コーナーを設けています。貸し出しているものもあるということですが、50冊近くの絵本が並んでいました。「『てぶくろ』や『おおきなかぶ』はみんなが知っている絵本ですね。二つの国の絵本は思いがけずたくさんありました」「みどり市の市民憲章にも“平和”ということがあります。多くの人に関心を持ってもらい、平和について考えていただけるとうれしいです」と森館長は話していました。

 新型コロナウイルスの影響で、図書館は時間を短縮して開館していて、利用者数も減った状態が続いているということです。図書館の豊富な資料は、人々の生活にうるおいや豊かさ、戦争や平和を考える材料を与えてくれます。多くの人々とともに、一日も早くウクライナに平和が訪れることを祈ります。