“コロナ禍における公民館活動”年度内答申目指す 〜公運審 2022.3.1

 

 今年度第4回のみどり市公民館運営審議会が2月18日(金)に開かれ、公民館の運営に関する事項のほか、諮問されている事案についての審議が行われした。

 今回は、群馬県内に発令されている新型コロナウィルスのまん延防止等重点措置が3月6日まで延期され、みどり市内においても依然と猛威を振るっている状況下での開催であることから、市内3つの公民館に分かれてZoomを使ったオンライン会議となりました。

 現在の委員の任期はこの3月末をもって終了しますが、公民館から出されていた諮問に対しては、コロナ禍で公民館が何度も休館するなどしたため審議が停滞し、答申までの道のりは厳しい状況になっていて、今回の会議は「年度末までには何とか答申に漕ぎつきたい」とする審議会の強い意志によってコロナ禍を押しての開催となったものです。

 オンラインによる審議会は今回が初めてで、委員からは、「審議会規則には、『会議は委員の半数以上が出席しなければ開くことができない』とあるが、一堂に会さず、規則で想定していないオンラインで映像を繋げることで委員の出席とみなし、公開の原則にも抵触しそうなリモートの会議を正式な審議会とすることに問題はないのか、当局に確認したのか」との懸念が出されましたが、「後日確認する」として審議会は進められました。

 会議ではまず昨年10月以降の各公民館の事業実施状況の報告や、令和4年度の公民館の運営方針についてなどが短時間審議され、その後に課題とされている諮問についての協議が行われました。

 諮問は、令和2年11月26日付で公民館長から発せられた「新型コロナウィルス禍における公民館活動」と題するもので、「つどう・まなぶ・むすぶ」という公民館機能をコロナ禍の中でどう維持し充実していくべきかを問うたものです。

 公運審では、これまで十分とは言えないながらも答申についての議論を進め、その中で出された意見を基に答申素案策定グループを組織して作業を進めて来て、今回はそこでまとまった素案について加筆修正を行う作業が中心になりました。

 示された素案によれば、答申内容の骨子は、感染対策を徹底し、ICT(1nformation and Communication Technologyの略、デジタル化された情報の通信技術で、インターネットなどを経由して人と人とをつなぐ役割を果たす)を活用するなどして公民館機能の維持促進を図ると述べていて、公民館の役割の大切さに重点を置いたものとなっています。この日の審議では、素案の一部削除や内容の部分変更について話し合われましたが、リモート会議のため声が聞き取り難かったり、会話のキャッチボールがうまくいかなかったりと予想以上に時間を費やし、結局一部分の確認作業ができた程度で修正作業はそれほど進みませんでした。残された時間の都合上、以後は策定グループで詰めの作業を行っていくこととして、この日の審議会は閉じられました。

 策定グループでは、3月に入っても週1回のペースで修正作業を行うとしていて、次回の審議会(3月23日)までには答申案を完成させ、年度内に答申する計画でいます。

 コロナ感染症によって大きく狂わされた答申作業でしたが、先の見通しは辛うじて立ったようです。委員の皆さんにはこれまでの労をねぎらいたいところですが、中には、「諮問されてから月日が経ちすぎ、コロナの情勢も変化しすぎてしまった。老人介護施設や学校で蔓延しており、重症者や死者の累計も増える一方の状況下で、高齢者が多く集う公民館が感染対策をしっかりする程度で今まで通りの使用を可とするような答申でいいのだろうか」といった声も聞かれています。残された時間は限られていますが、さらに慎重な議論を積み上げて欲しいものです。