今年がいい年になりますように 〜百品神社どんど焼き 2022.1.18

大田んぼで行われたどんど焼き。

 みどり市笠懸町鹿にある百品神社(いくしなじんじゃ)のどんど焼きが1月9日(日)午後、穏やかに晴れわたった冬空のもとで行われ、集まった多くの人たちが新しい年の無病息災などを祈りました。

 通称“大田んぼ”の稲刈りを終えた空き田には、昨年暮れに神社総代の人たちによって青竹と杉枝を使って円錐形のやぐらが作られていて、お正月に各家庭を飾った松飾りやしめ縄飾り、古いお札や達磨などが持ち込まれまれていました。中には担ぐほどの熊手もあり、やぐらの中はいっぱいになっていました。

 午後2時から、笠懸町阿左美の高橋秀年神職による祝詞奏上、神社総代と会場にいた年男年女の人たちによる玉ぐし奉てんが行われたあと、今年が年男だという神社総代会長の小内敬一さん(71)と年男年女を代表して久保田結以さん(笠懸東小5年)の2人により、やぐらに点火されました。北風にさらされてすっかり乾いたやぐらはたちまち燃え上がり、古いお飾りやお札の灰が空高く昇っていきました。結以さんは、実家がここの近くというお母さんらと毎年来ているということで、200人を超える人たちが見守る中での大役を終えてほっとしているようすでした

 高橋神職によると、祝詞は百品神社の神様と火の神である秋葉神社の神様の降神をお願いしたあとお札などを燃やす許可をもらい、地域の人たちの厄除けや無病息災などを祈るということです。「このような行事を通じて神社を身近なものに感じてほしいので、これからも続けていってほしいと思っています。準備もたいへんだと思うので総代さんたちのおかげです」と話していました。

 地域の鎮守の行事ですが、どんど焼きは珍しいこともあり遠くからも来ているようで、大きなカメラを構える人も数多く見られました。14回目となったどんど焼き、すっかり新春の恒例行事となったようです。